【詩】ただ育って終わるのは肉体
ただ育って終わるのは肉体
俺たちは肉が歩いている
ただ育って終わるのは生命
保険屋が手を引いてくれる
業者さん、この道を行くとどうなるかねえ
ろくなことならなそう
すってんてんになって終わるんじゃないの
ビッグイシュー丸めて誰の顔を殴ったの
家のないことを望んだのは誰
ただ育って終わるのは肉体
オーガズムに逆らって生きる
ただ育って終わるのは生命
殺虫業者が光を殺した
芸者さん、この道を行くとどうなるかねえ
ガードレール突き破りそう
素寒貧になって終わるのがオチ
ビッグイシュー丸めて誰の顔を殴ったの
荒野に転がった死体を,蹴り飛ばす
いつの間にやら風が止んだ
いつの間にやら晴れが止んだ
傘の下で泣いているフクロウたち
血糊のついた電車に乗って行く旅
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