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【詩】退屈の花

もはや後がない
ちゃんと逡巡してこなかったからね
もはや変化もない
ちゃんと混乱してこなかったからね

時間が流れて歳をとる合間に
災害とか戦争とか親族の死とか
はたまた自分が死んじゃったり
庭の花が消し飛んだり
音楽が終わったり
する

うまくやれるほど
振り切りたくないもの出てくる
うまくできないほど
身柄にはなるけど骨身に染みる

僅かなネギのために働く
僅かなごぼうのために働く
人権はあるけどない
ギターの音をうるさくすることだけが
許された暴力

消え失せて果てる
退屈で死にそうになってたことはもう奇跡
対人恐怖とかもなくならないし
薬は効かないし

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