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【詩】希望のかなた

屍体に1蹴り
壁には1シミ
口がなくとも叫んでいた
面影たち
今はもう誰も知らない

僕は犬猫でない老いし者ども
思いやりの名の下に首が飛んだ
僕は鳥でもハムスターでもない
見えない石が背中にめり込んでいる

まるで虫のよう
害虫駆除業者に首を刎ねられて
まるで虫のよう
まるで虫のよう
行けども退けども

屍体に口無し
この言葉だって生者の濁声
口がなくとも叫んでいた
面影たち
遠い記憶の彼方

希望の彼方へと
飛んできてはみたけれど
誰だって生まれた村は戦場だった
薄ら笑いでレッツズドン

まるで虫のよう
害虫駆除業者に首を刎ねられて
まるで虫のよう
まるで虫のよう
行けども退けども
虫のよう

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