Heaven doesn't knows

捨て置かれる泥酔者
バスタブいっぱいのひとりきり
オフィスのゴミ箱は黒い太陽でいっぱい
クリニックの待合室は孤独でいっぱい
道なりに行けば見えてた街の明かりも
夜明けの空も
暗雲に負けてか細くなっていく
この声もキーが違っていく

水のような彼女の魂は
階段をこぼれ落ちていく
怒りを込めて砂を掴めと声が聞こえて
水のような感情は
踊り場から滑り落ちていく
怒りを込めて砂を目にかけろと聴こえた

穴の空いたナイロンジャケット
すえた匂い
そっと閉じられる大きな誰かの手で
温めてあげる
より温かい者だけを

しわがれたこの手で
手に入らないものが欲しい
あたたかいベッド
花束でいっぱいの部屋
手を握ってくれるひと