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ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー / メトロポリタン美術館
【詩】はなればなれ
くるくる回るのは目玉
こぼれ落ちる太陽
終わらない目の下のクマ
深く爪食い込ませて
立ちくらみ起きるような光と病
どこまでも続くポスター
同じ顔 同じ笑顔 同じ落書き
天井に浮かぶ亡霊ども
薄青く光っている ぼんやりと
撒き散らす尿
こんなとこまで来る気はなかった
予定外に長く来てしまったんだ
恥を上塗るためだけに
計算式が鳴っている
予定外しかないのかと
カナリヤの鳴き声は遥か遠く
殺菌ガスに塗れて寝そべる炭鉱
まるで犬のように
首を刈られるだけ
まるで犬のように
穏やかに処分されゆく
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