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【詩】刃の冷たさ

後ろから刺された切先を覚えている
手と手と取り合って助け合った日々を覚えている
そんなことあるでしょう
思わずうめいちゃうようなこと

私は猫でも犬でもない
可愛がられることも
情を掻き立てることもない
私は猫でも犬でもない
愛でられることも
思いやられることもない

コートに穴が空いたって
靴下に雨水が染みたって
明日も目覚ましがなる
誰に振り替えられることもなく
誰に思いやられることもなく
明日も目覚ましは鳴る

後ろから刺された痛みを覚えている
手と手と取り合って笑い合った日々を覚えている
そんなことあるでしょう
思わずうめいちゃうようなこと

私は猫でも犬でもない
可愛がられることも
情を掻き立てることもない
私は猫でも犬でもない
愛でられることも
思いやられることもない

おにぎりを求めて人殴って
奪うものしか無くなったって
明日も目覚ましがなる
誰に撫でられることもなく
誰にでもなじられることになっても
明日も目覚ましは鳴る

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