【詩】残高ゼロ
何もかも吹き飛ばしてよ
ゴミみたいなやる気でさ
何もかも振り回してよ
手首の傷が写り込んだってさ
効かないクスリ 効かないカウンセリング
この膿んだ傷こそが喜び 跪いて舐めとるのさ
羽が抜けたクッションみたい
沈むのは青空の船
歯が抜けたブラシみたい
枯れるのは鮮やかな花
頭を蹴られ 尊厳を踏み躙られ
その手を汚せとでもいうのでしょうか
飛び出すはらわた チェーンソーが刻む脳髄
この手を汚したのは いつ
悪運だけで生きてきた
悪運だけで繋いできた
価値のない脱ぎ捨てられたパンスト
雨に唄っても 雨に当たっても
残高もうないよ 音楽が終わった日
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