【詩】誰のものでもない薔薇
やることなすこと裏に出て
染み出す黒い液体 逆流して目をつぶす
やることなすこと裏に出て
ゴミムシみたいな人間認定
警報は正しく鳴ったけど
それが聞かれたためしはない
警報はちゃんと鳴った
スヌーズタップして二度寝した
あー突き抜けたいぜ
どんぶりいっぱいの思いやりと牛丼で
お腹を壊したばかり
夏に厚着する老人
役を降りる本能
警告は正しくなされていた
多分後に気づくだけ
警告は適切なタイミング
多分後でわかるだけ
あぁこの炎消えたら
誰のものでもない薔薇も
あぁこの炎消えたら
夕暮れに咲くのでしょう
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