滝壺の中へ

割れた皿の破片をかき集めて
指切りした約束たちは生温い風に吹き飛ばされる
病めるときも健やかなる時も
誓う愛など初めから持っていない僕ら
明けない夜が結構あることを知りながら
旅に出る
愚かだからか　馬鹿だからか

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はめた腕輪が取れなくて
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滝壺に落ちていく腕輪はどこへ