![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/94411918/rectangle_large_type_2_b9df24b3a3e4afa522b84c952c7ccd09.png?width=800)
Photo by
歌川国芳 / メトロポリタン美術館
【詩】6月の蝿取り紙
蝿取り紙を切らした
冷蔵庫の音が鳴っているのはずーっと
あなた阿呆ですよ
だって己の阿呆さを自覚してないのだもの
そんな俺は夜ガードレールに項垂れている
6月の雨に打たれて
あの仔犬のように
タワマンにたまには住んでみたいと思ったわ
牛丼屋の室外機の雑巾
終の住処を探している多感な年頃
チーズをのせすぎてみたい
ブルースを歌うにも色々いる
大口を開けて笑うかわいい子供と妻と一戸建て
トイレットペーパーが散乱する駅の通路
飛び込みそうになる
君が何考えてるかなんて知らねえし
自分が何思ってるかも知らねえ
最近感じたかよ
雨の日も痛みも傷も
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?