【詩】6月の蝿取り紙
蝿取り紙を切らした
冷蔵庫の音が鳴っているのはずーっと
あなた阿呆ですよ
だって己の阿呆さを自覚してないのだもの
そんな俺は夜ガードレールに項垂れている
6月の雨に打たれて
あの仔犬のように
タワマンにたまには住んでみたいと思ったわ
牛丼屋の室外機の雑巾
終の住処を探している多感な年頃
チーズをのせすぎてみたい
ブルースを歌うにも色々いる
大口を開けて笑うかわいい子供と妻と一戸建て
トイレットペーパーが散乱する駅の通路
飛び込みそうになる
君が何考えてるかなんて知らねえし
自分が何思ってるかも知らねえ
最近感じたかよ
雨の日も痛みも傷も
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