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#詩

【詩】I Love You

米を持ってこい 米の次に銃と水 目の前を横切る魚を捕まえる 頭上から滴り落ちる水滴が頭をう…

masanote
2日前
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【詩】思い出すものはなし

これからよろしく そんな言葉もだんだん合わなくなる ただ盛られた土のように 首を傾げた草の…

masanote
5日前

【詩】夜になって花が開く

空の棺引いて なんでもないところで転ぶのは とても上手くできる 誰よりも 空の棺引いて 死…

masanote
10日前
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【詩】6月の惨めな雨

大袈裟なタイトル 大袈裟な風呂敷 彷徨うダブリナーズ 閉まらない扉 空き缶蹴飛ばして 他機関…

masanote
13日前
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【詩】世界の鼓動

ミミズの死骸が横たわる雨上がり 多分明日も晴れるんだ 明日戦いだって終わる気がしてる 明日…

masanote
2週間前
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【詩】アンダーザウォーター

はじめはそんなつもりじゃなかった くたびれた首 ぶら下げてる君 人の気持ち 踏み躙って行こ…

masanote
2週間前

【詩】暗いのなんていけないよ

うなだれているんだよ 柵の外側で 腐乱臭放って うなだれているんだよ 錆びたフェンス もたれかかるように 暗いのなんていけないよ 明るく行こうよ さもなくば死なせて 暗いのなんていけないよ 松明燃やそうよ 骨が青く光るまで うなだれているんだよ まな板の上で 腐るのを待つ鯛 うなだれているんだよ 有刺鉄線 夕日を擦る 暗いのなんていけないよ 明るく行こうよ さもなくば死なせて 暗いのなんていけないよ 松明燃やそうよ 骨が青く光るまで

【詩】ビロードのカーテン

この箱の中 そんなに空気も薄くないし このまま眠って最後までいけそう なんだか背骨も曲がっ…

masanote
2週間前
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【詩】絶対に 多分

鹿の死体の横で星空を眺める きっと今日はいいニュースがある たまには別の誰かになってみたい…

masanote
3週間前
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【詩】ゴーストヴィル

薄暗い手の甲 記憶にも残らない景色 うっすら香る芳香剤 汚れた花はどこへ行ったか クマはこ…

masanote
3週間前
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【詩】タールでいっぱいの海

雀の涙 不動明王の糞尿 吐いた唾でベトベトのオブジェ いつまでも終わらない会議 空いた穴に…

masanote
1か月前
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【詩】桜の季節すぎた頃

帰宅の途につく頃に その日の天使が羽根を開く 羽虫の死骸を踏み潰して行くのは駅前の広場 そ…

masanote
1か月前
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【詩】めまい

左手に溜まった罪 右手でも贖えないほどの 左側に溜まった膿 右側でも洗えないほどの肌 痛み…

masanote
1か月前
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【詩】忘れられた首

誰かが首を忘れていった 錆びたネックレスしたやつ 乾いた笑い声が響いて バケツ持って雨を待つ人々 焼け爛れた瞼 剥がれ落ちる肌 俺の仕事だから 俺の役割だから 穴に埋めていく人形たち 頭上で輝く炎 仲間を売って暮らす日々 庭の花に水をあげる 子供達が笑う 誰かが首を忘れていった 腐乱臭放ってるやつを 憎しみと共に空に豆撒いて 降らない雨をひたすら待つ人達 焼け爛れた瞼 剥がれ落ちる肌 俺の仕事だから 俺の役割だから 穴に埋めていく人形たち 頭上で輝く炎 仲間を売って暮ら