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弁護士はあなたの本当の味方ではない

あくまで、私個人の感想です。
これまでの人生で弁護士さんと関わることはなかった私は、弁護士さんに対して漠然と、依頼人を徹底して守ってくれる聖人君子的なイメージを持っていたと思う。

事実、親身に話も聞いてくれるし、こちらの要望を踏まえて調停の準備も進めてくれる。
どちらサイドかと問われれば間違いなくこちら(依頼人側)の味方であるのは間違いない。

【離婚成立までの経緯】
離婚調停をするにあたり、私が依頼した弁護士事務所は定額制になっており

着手金:275,000円~
報酬金:275,000円~+経済的利益17.6%(税込)

と言う内容だった。

最初に
「離婚調停はたいてい6回くらいで終わります。」なので長引いた場合(6回目以降)は別途調停立会い費用などがかかる場合があります。と言う説明もあった。

まあそんなもんかとあまり気にしていなかったが、私の相手方は理論立てて話し合いができるタイプではなく、調停が始まると

調停員『婚姻関係継続の意思はありますか?』
相手方『ありません』
調『では離婚に向けての協議を進めましょう』
相『離婚はしたくありません』
調『?、、、婚姻関係継続の意思はありますか?』
相『ありません』
調『では離婚に向けての色々な条件を決めていきましょう』
相『離婚をすると生活が苦しくなるので困ります』
調『では婚姻関係継続の意思はありますか?』
相『ありません』

と言う、コントのようなやりとりを繰り返し、挙句自分1人で子供を抱えて生活するのがどんなに大変かと取り乱して泣き出し、話し合いの継続困難ということで終了。

最初の3回の調停はこんな調子だったのだ。

途中コロナの影響で、間がすごくあいたりもあったが、4回目の調停でも話が前に進むことはなかった。

また、相手方は
『旦那の味方の弁護士と話すつもりはありません』
の一点張りで、弁護士さんも根気強く相手と直接接触しようと手紙を出したりしていたが、最後まで相手方と直接接触することはなかった。

そんな状況で平均の6回目を迎える頃に提案されたのが

『面会交流の取り決めも、この調子だといつまでかかるかわからないので、まずは離婚成立を優先しましょう』

と言う事だった。
こちらに落度(浮気、DV)があるわけでもないのに、相手の要求してきた慰謝料についても、これで離婚が成立するならと解決金という名で支払う事を勧められ、

長引く調停と家庭内イジメのような状況で疲れ果てていた私はその時はその判断が正しいと思った。

そして、解決金305万円と、
面会交流については
『面会交流をする事を認める。ただし、交流方法については、子供達が新生活に馴染むまで、半年ほど経過後協議する』
と言う内容を文書にして、離婚は成立した。

そして無事離婚調停が終わり、弁護士さんには定額の金額を支払った。

【最初に感じた違和感】

離婚成立後、支払い済ませた後に、
担当弁護士さんから

『面会交流の調停については
         どうされますか?』

と言う質問をされた。

半年後の話だし、今すぐどうこうと言うわけではなかったし、面会交流ができないなんて考えてもいなかった私は、それは今は考えていませんと答えた。

そこで、一緒に説明されたのが、面会交流調停費用についての説明だった。

???そっか、離婚調停で面会交流条件を決めれば定額の中だけど、別に面会交流調停をする場合は別料金なんだ。

まぁ当たり前と言えば当たり前だが、少し違和感が残った。

【あれあれ?と思った瞬間】

離婚成立時に弁護士さんから説明されたのは
『離婚調停は離婚して終わりではなく、その後の方が大変なので、調停費用をお支払いいただいた後もある程度のサポートはさせていただきます』
と言う事だった。
とりあえず半年は我慢と思っていたが、離婚後色々届く書類について教えてもらおうと何度か連絡を取っていたのだが、3か月ほどだったある日こう言われる

『サポート期間はだいたい半年くらいを目処にしています。もし面会交流の相談などを希望する場合は半年を経過する前に面会交流調停の契約をしてください、そうされない場合は解任という形をとっていただき、今後のサポートも終了します』

やっと離婚が成立したのに、またさらに調停で争う気のなかった私はそこでも、
『面会交流調停をする気はありません』
と答えた。

そう答えながら、調停で離婚成立後半年は面会交流を控えるって条件を薦めたのは弁護士さんだよな?
つまり、面会交流調停の契約もセットって事?
まぁ、やらないから別にいいや、、、

とその時は思った。

【あーそう言うことか、と思った瞬間】

そして半年が経過、相手方は面会交流に応じず、こりゃ困ったなと、再び弁護士さんに相談した時に帰ってきた返事

『 一度解任されると、同じ依頼人が同じ相手を相手取った調停の弁護は出来ないんです』

つまり面会交流調停の契約はもうできませんと断られたのだ。

相談だけなら別料金で伺いますが、とのことだったが、、、

どうやら解任するまでの半年の間に次の契約をしなければその後の弁護はできないルールだと言うのだ。

釈然としなかった私は友人伝いに、別の弁護士さんにそんなルールが本当にあるのか?と調べてみたのだか、結果とても残念な答えが返ってきた。

『多分面倒くさかっただけだと思いますよ』

その理由はこうだ。

離婚調停の場合、財産分与で得た利益の17.6%が弁護士側の成功報酬になるのだが、特に財産のない私の場合(住宅ローンが大きくて貯蓄もないため財産としてはマイナス)成功報酬が見込めない(実際はそこも解決金を減額したとかなんとか言って費用は取られてる)ので、弁護士的には全然美味しくないらしい。
しかもサクサク進むと思っていた調停も相手方と全く交渉もできずにただただ時間だけが過ぎていくだけだったので、面会交流調停も同じような進み方になるのは容易に想像できる。
面会交流調停についても定額の料金設定だったので請負ってしまうと抜け出せない。

なるほど、そりゃそうだよな
と合点がいった。

弁護士さんはボランティアでもなければ聖人君子でもない、あくまでビジネスだ。

こんな面倒なだけで、儲けの少ない仕事は願い下げということなのだろう。

切り出された半年以内に追加契約するならお手伝いしますよ、と言う呼びかけは、半年以内に次の契約をするなら乗り掛かった船なので面会交流調停もお手伝いしますよって言う意味だったと思われる。

最初に相談した時に弁護士さんに言われた
『離婚調停は離婚して終わりではなくて、、その後の方が大変なので、その後の問題解決に際しては、離婚調停に関わった私たちが一番適任なんです』

面会交流調停で勝っても強制力がない事について質問した時に
『大丈夫です、面会交流調停は何度でもできますから』

なるほど、あくまでもセールストークで
お金になるならなんでもお手伝いしますよって事だったのかとようやく気がついた。

弁護士はあなたの本当の味方ではない。
あくまでもビジネスのクライアントなのです。

まぁ、そりゃそうだよねってお話でした。

まとまりのない長文、最後まで読んでくださってありがとうございます。

あくまで私のケースです。

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