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映画を見た

3連休を前に、アマプラで映画
『ミリオンダラーベイビー』を見る。

映画はすごく面白かったが、残念な家族が出てきて、あーこれだなぁと思った話。


※以下映画のネタバレになってます。

ボクシングで成功する主人公が、生活保護を受けながら暮らす母親と兄妹のために家を買う。

サプライズで喜ばそうと家族を新居に招くと母親は「 こんな家に住んだら生活保護が受けられなくなる。こんなことに金を使うなら、金だけくれ』
と怒る。

とは言いつつ、結局その後母親たちはその家で暮らすが、主人公とは疎遠なまま。

物語の終盤、怪我で障害者となってしまった主人公。
トレーナーが家族に連絡を取るが、病院に来ると言ったのにそれから何日も現れない家族。

ようやく現れたと思ったら、入院していた病院がネズミの国のある州の設定で、あからさまにグッズで身を固めて来院。

トレーナーは「せめて着替えてから見舞いに来てくれ、豪遊してたから見舞いに来るのが遅くなったのがバレる』と頼むがお構いなし、それどころか
『娘が動ければ一緒に連れて行くわよ』と言い放つ

しかも、弁護士を帯同してきていて、ベッドで身動き取れない主人公に、財産の権利を母親と共同名義にサインしろと詰め寄る。

全身付随になっているのでペンも持てない主人公に、妹が言う
『ペンを口に咥えさせればいいんじゃない』

流石に諦めた主人公が弁護士に聞こえるように母親に言う

『 このまま帰って2度と顔を見せないで、さもないと生活保護を受給するためにあの家の権利書に母さんがサインしていないことを弁護士に言うわよ。私はいつでも怠け者の母さんと兄妹をあの家から追い出して売却することができるの。今度顔を見せたら本当にそうするわ』

と、

あー、これだなぁと、記憶が蘇る。

離婚調停中、メンタルをやられ、一度家を出た私は、1年以上に及ぶ二重生活(相手方と子供が住む家のローンやら光熱費やら学費やらと自分の一人暮らしの費用)の費用が流石に負担しきれなくなり、自宅に戻らざるを得なくなった。

自宅戻った私に、相手方は
『何しに戻ってきたんだ?』
と言い、その後は帰宅するたびにこれ見よがしに3人の子供たちと、子供部屋に逃げ込むように籠り、私と一切接触をしないような生活に。

別居前から、私を阻害する様に暮らす相手方と子供たちに、
『無視するのはやめてくれ、小学生の頃、学年中の男子から無視された経験があるからほんとうに嫌なんだ』と言ったことがあるが、別居期間を経てその行動はさらにエスカレートしていた。

帰宅後、数日が経ったある日
高校生と中学生の娘2人から
『パパなんて家に居ても居なくても変わらないから、今までみたいにパパは外で暮らして、お金だけ用意して欲しい』だの
『子供の頃のイジメのトラウマに囚われてるなんて、情けない大人』だの
『転職は失敗だったね』(※別記の1年ほど前に、地元の中小企業から、全国区の名の知れた会社に転職したのだが、お金がなくなって戻ったことで給料が下がったせいだと思ったらしい)

だのと詰め寄られ、途中から話に割り込んできた相手方の、
「ほら、子供たちも誰もあなたのことなんて必要としてないのよ」と、勝ち誇った顔を思い出した。

私はその翌日の朝
子供たちに
『もうなんか、馬鹿らしくなったから、母さんと一緒にみんなで出て行きなさい』と伝えた。

その後、家庭内イジメのような生活をしながらも半年ほどかけて、調停での話し合いも牛歩の歩みながら進み、離婚が成立。
相手方と子供たちは家から出て行った。

あれから一年半

色々思い悩んでいたけれど
映画で誇張された表現のあの家族と、僕の家族はそんなに大差ないなと思った。

主人公が家族から家は取り上げなかったように僕も養育費を払い続けている。

正直ホントはもう払いたくないけれど
給料の差し押さえは避けたいからしょうがない。

子供に会えないのが辛いなと思いながらも、だんだん薄れていく、子供たちへの想いに、自分が薄情なのかなと思っていたけれど、
まぁそうなるよなぁと思った。

家族だからと言って全てが許されるわけではない。


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