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「鎌倉学び舎」通信

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学童保育施設「鎌倉学び舎」設立ストーリーから、子どもたちへの想い、日々のできごとまで、徒然なるままに綴ります。
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#教育

「鎌倉学び舎」ができるまで⑨〜問題解決能力について〜

今回は 鎌倉学び舎における 「問題解決能力」の育成 について綴りたいと思います。 「学童保育施設」として 子どもたちが放課後を豊かに過ごす お手伝いをしようと考えたとき その可能性の大きさに わくわくしました。 全国学童保育連絡協議会(2007)によれば 低学年が小学校で過ごす時間は 年間約1100時間 であるのに対して 学童保育で過ごす時間は 年間1600時間 にもなるそうです。 学童保育で過ごす時間は 実は小学校よりも 長いのです。

「鎌倉学び舎」ができるまで⑧〜ロゴ〜

今回は 「鎌倉学び舎」のロゴ について綴りたいと思います。 これまでロゴについては どこでも語ってきませんでしたが 実は意味が込められています。 このロゴは クリエイターの方々に ご提案いただいた中から 選んだものです。 いろいろなご提案がありましたが その中で一番気に入ったのが このロゴでした。 真ん中には ササリンドウ。 源氏の家紋であると言われ、 鎌倉市の市章にもなっている花です。 鎌倉の学び舎ということで ササリンドウを 入れて下

「鎌倉学び舎」ができるまで⑦〜名称〜

今回は 「鎌倉学び舎」という名称 について綴りたいと思います。 前回まで綴ってきたように、 物件も見つかり 先生方も賛同して下さり ようやく構想が形になってきました。 さて、 じゃあ学童の名前はどうしようか。 そう思ったとき、 自然に浮かんで来たのが 「かまくらまなびや」 という名前でした。 「鎌倉」で さまざまなことを 「学ぶ」ところ。 また、 「学び舎」 という言葉は 「学校」 という意味で 使われることもあります。 「学校」

「鎌倉学び舎」ができるまで⑥〜先生方との出会い〜

今回は 鎌倉学び舎の伝統文化を担当して下さっている 先生方との出会い について綴りたいと思います。 前回書いたように 想いを持って 伝統文化のお稽古を 取り入れようと考えた訳ですが その時点で 伝統文化の先生で 知っているのは三味線奏者の 友人のみ。 他には知りませんでした。 でも 日本舞踊の先生 書道の先生 華道の先生 いずれも、三味線奏者の友人とご両親が ご紹介下さいました。 茶道の先生は 鎌倉で活躍する 小学校時代の同級生が

「鎌倉学び舎」ができるまで①〜はじまり〜

私は現在学童保育施設「鎌倉学び舎」を経営していますが、 昨年の3月までは大学で専任講師をしていました。 そんな私が「鎌倉学び舎」を構想し、実現し、 現在に至るまでの道のりを何回かに分けて 綴っていきたいと思います。 私は鎌倉生まれ、鎌倉育ち。 生まれてから今日まで1度も一人暮らしをしたことがありません。 つまり、大学へも鎌倉から通っていました。 当時の大学は片道2時間半。 「毎日遠足だね♡」と友人たちに半ば同情されながらも 4年間通い続けたのでした。 そ

古民家の魔法

  鎌倉山に小さな学童保育施設「鎌倉学び舎」があります。 100年近く大切に住み継がれた古民家が 子どもたちの放課後のおうち。 縁側の外では深く苔生した立派な枝振りの梅の木が 子どもたちの姿を見守っています。 お家の軒下にはリスの通り道があり、 磨りガラス越しにぼんやりと茶色いシルエットが通っていくと 子どもたちの「あっ!リス!」 という嬉しそうな声が響きます。 木と紙と土と…というように、 自然素材でできた 昔ながらの日本家屋の造りですが、 子ども