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両腕パンパンマン1号、音楽の歓びを噛み締める(2/25)

今日は青葉台スタジオをお借りして、江島(啓一)くんと再び修行の旅に出た。若手エンジニアの皆さんの修行と、我々の修行が一騎打ちをするという恵まれた機会。
参謀の浦本(雅史)さん/通称 : うらもぴ、の後輩への叱咤激励という愛や、人柄のなせる技だろう。そんな うらもぴは、途中で差し入れのパンを食べに来て、場を和ませてくれた。我々の優しいお兄さんだ。

さて、両腕パンパンマン1号と2号は二人して、両腕を乳酸などの老廃物でいっぱいにして、ひたすら打ちに打ちまくる25分間(我々パチプロではございません)。現実的にステージが見えてきた日になった。

江島くんは自身の所属バンドの練習と交互に稼働しているのでシンプルに忙しくしていると思われるが、わたくしはと言うと、昨日の筋トレで両腕筋肉痛、からの筋トレ帰りの自転車で派手に転倒。両手のひら強打&両膝負傷という状態であった。それでも小さい頃から培った精神力を信じて、本番には必ず復活すると疑わずにリハーサルに臨む。去年からしばらく静かな弾き語りスタイルが続いていたため、久し振りに腕白に演奏したことも相まって、大笑いしながら水泳のバタフライよろしく鍵盤の上を両翼でぶんぶん動かしていた。

この数ヶ月、VISAの準備や物理的な移動、デスクワーク方面に忙殺されていた為、音楽自体で忙しいことから少し遠のいていた気がする。忙しいことをこよなく愛する(=暇を暇なままにやり過ごすことがあまり得意ではない)本来の性分を思い出して、自分の性分をとても懐かしいものと感じた。

世武日記からもきっと醸し出されているだろうし、鋭い人ならすでにお気づきかと思うのだが、色んな含蓄を持ってして私は楽天的な性分だ。(楽観的かどうかは、うーん、どうだろう?)

すっかり気をよくしたわたくしは、演奏での打点スコアを更に上回ってやるとばかりにお喋りも絶好調で、結局7時間近くスタジオに滞在して本日の修行を終えた。
サカナクションのマネージャーK氏もオシャレな差し入れを持って現れたが、見た目が完全にレオナール・フジタ画伯のようで、またフランスに意識が引き戻されるのだった(これをこじつけと呼ぶか、運命と呼ぶかはアナタ次第)

今回の2DAYSライブが想定されていなかった昨年末、江島くんととある音楽プロジェクトを一緒にやろうという話をしていた。ひょんなことから2DAYS企画に誘って頂き、一緒に演奏してみたら、ひょっとしたらこういう面白いプロジェクトができるかも!と新しいアイデアが浮かび、大いに盛り上がった。修行終わってから、ざっくばらんに意見を述べあったりもした。空想物語じゃ嫌なので、マネージャーのいる時に!と、目の奥に"本気"の二文字を貼り付けてバチバチに視線を交わしながらのトーク。

単純にカッコいいと思う音楽を、そのままの鮮度でやれる時代が来ているのかも知れない。我々の年齢やキャリアもそこには関係しているかも知れないし、もしかしたらそうやって希望を持っては挫折して、いつの時も歴史に飲み込まれるのかも知れない。
仮にこれが蜃気楼のような希望だったとしても、愉快で良いではないか。「昔はいい時代だった」「こんな時代になってしまって」などと言わずに(いや、たまに言いながらも)希望を見い出し生きられることは愛嬌だと思うし、私はそんな仲間の近くで生きていたいのだ。

私たちはもう生まれてきてしまって、ここに生きてしまっているのだから、同じ道を歩く間は楽しもう。全く怖くないと言えば嘘になるが、欲しいのは約束ではない。多くを語らずとも、互いにYESだと感じる音楽を、YESだと思ってる限りやればいい。(人間関係としてもそれが言えると思う)だから、最高なのさ!

わたくしお気に入りのボールペンをお試しになる
両腕パンパンマン2号
レオナール・フジタ
両膝の保護テープのシートを外し忘れていて
カチカチのまま膝を曲げていた両腕パンパンマン1号

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