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カラオケ行きました?(2/18)

本日は立川の映画館 シネマシティさんにて『カラオケ行こ!』の舞台挨拶であった。岡聡実演じる齋藤潤さんとの登壇。役者さんとご一緒の現場は正直緊張する。"芸能界"はちゃんとしないと!みたいなピリつきを覚え、常に斜に構えていてもなんとでもなる(気がしている)音楽業界とは勝手が違うのだ。それはもう、一味も二味も違うのである。(しらんけど)

撮影現場にお邪魔した時は、齋藤くんはまだ若い役者さんだし、役作りの邪魔をしてはいけないと気を遣い、軽いご挨拶程度に留めていたのだった。そんなわけで、音楽について言葉を交わした綾野剛さんの印象の方が強く残っている。
殆ど初めましてのような齋藤くんがどんな人なのかとても楽しみにしていたが、16歳ならではのピュアネスやキラキラ感の奥に聡明な姿が垣間見えた。これは「聡い果実やなぁ」まさに聡実に通ずるものがあった。
(ちなみに齋藤くんの事務所の方々があまりに和気藹々としていて、私もしかして...カラオケじゃなくてピクニックに来てる?と面食らったことを書き加えておく)

すでに知名度の高い役者さんを起用するのは素人でもできそうなものだが、これからの逸材(原石)を見つけるとなると、そう簡単ではないと思う。私たちが簡単だと思うことがあるとするならば、それはあくまで結果論であり後出しジャンケンでしかない。
そんな"後出しジャンケン無敵"側の私は、キャスティングスタッフの仕事にも感服する思いだった。彼自身があまた候補者の中においてなお、別次元の可能性を全身に漲らせていただけかもしれない。「本件のキャスティングは簡単だった」と担当さんは仰るかも知れないが、だとしても、正解をきちんと見抜く力というのはやはり当たり前ではなくて、プロフェッショナルな仕事だと思う。
お気づきか、私はプロフェッショナルな人間がおしなべて大好き(笑)。今後も事あるごとに「プロフェッショナル〜!プロフェッショナル〜!」と宣う、いや、のたうち回るかもしれないが、どうか薄目でお付き合い頂きたい。

さて、内心は「映画音楽の話が聞きたい人なんてどこにいるの?」と不安いっぱいで臨んだ舞台挨拶だった。一言でも多く齋藤くんの声を聞きたい人ばかりだろうと思っていたからだが(「ぶっちゃけ、そうですけどね」という方もおられるだろうが、まあそこは阿吽の呼吸で)質問者の皆さまがひとこと音楽に触れて下さって、終始お心遣いを有り難く思った。
製作のKADOKAWAさんが丁寧に告知やSNS運用を心掛けて下さっているからだろう。この場を借りて改めて感謝の意を明記しておきたい。

主題歌ならまだしも、サウンドトラックってBGMじゃん?と言われて久しい我々の仕事だが、では音楽がない状態で映画を観たとすると、極めて優れた映画であっても少しばかり物足りなさを感じたり、観る側の集中力を過度に要求したりすることと思う。そうなってくると、二時間の作品では尿マネジメントなどの生理現象との新たなる戦いも始まりかねない。膀胱の大きさも人それぞれだし、乾燥した室内は風邪を引きやすいから水分補給だって大切なのだ。

だから映画音楽が特別に重要かというとそうではなくて、先ほど書いたように、あらゆる役職は必要だから存在しているわけで、映画音楽"も"とても重要だと言うのが正しいかなと思う。

『カラオケ行こ!』のサントラ分析はまた後日、気が向いたら日記に認めようか。みんな興味ある?(いや、これ日記な)
バンドのボーカリストの如くマイクを向けて突然質問してしまったのは、おそらく舞台挨拶の名残りだ。本日は蘊蓄(うんちく)は抜きにして、朗らかな現場に混ぜて頂いたお礼を述べるだけに留めておこう。

お裾分けで頂いたあなごずしを頬張り、明日広島に戻って受ける予定の取材の準備。お見せする商売道具のことを考えたり、ピアノの練習をしたり(ほんとにあなた、練習が好きねぇ!(笑))しながら、本日はお開き!

ありがとうございました : )

授業参観ですか私...(笑)
お人柄が出すぎている齋藤くんの笑顔...
ついにステッカーが!この名刺、欲しい人沢山いたはず :)
美味しく頂きました🙂
劇場の方がサントラ沢山持って下さっていて嬉しかった
(オマケ)

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