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カープファンになったきっかけ 横山竜士さんと会った(1/10)

私がカープファンになったきっかけ・横山竜士投手(現・広島東洋カープコーチ)に初めてお会いした。野球なんて観たこともなかった私が、友人に連れられ、初めての神宮球場。カープの先発投手、中継ぎ投手、対戦チームの投手(すみません、その誰も思い出せず)… など、何人かの投球を経て登場した横山竜士。何気なく観ていると横山さんが一塁に牽制球を投げられたのだが、その時の驚きは今でもはっきり覚えている。「はいはいはいはいちょっと待った!今のはただ事ではなかったぞ!ただ事ではなかったね?美し!」

わたくし、運命の一球を見逃しませんでした。

こうして、横山さんを中心としたカープ応援人生が幕を開けた。その日以来、相手チームの攻撃中でも、歌の隙間に「よこやまー!」と合いの手を入れたり(歌舞伎仕様)、当時は空席の目立っていた神宮球場で「横山さん、今日もお疲れ様でした!」と試合後にネットまで叫びながら駆け降りたりしたものだ。ええ、ええ、普通にキモい。(し、聞こえてても聞こえないふりしたいだろうし、周りのカープファンのおじさんたちに笑われていたし、他の選手の皆様におかれましても大変にお疲れ様でございます)

現役時代に続き、コーチになった横山さんのユニフォームを発注
"夢"という謎すぎるワードと共にサインを下さったが目立つから球場で着れない
(セビーって誰やねん、とネットで検索して調べて下さったそう)

そんな私が2024年に満を辞して横山さんとお会いし、一緒にギャルピース(ただし平成の)をする未来があるのだから人生は本当にわからない。希望は捨てないに限る。

「ルーズショルダーなんだから!」と右腕伸ばすの痛がって皆んなを笑わせる横山先生(左)

"日本海の寡黙な職人"をイメージしていたので、果たして会話が成立するのだろうかと心配していたら、実際は気さくで面白くてご家族大好きで優しくて、私も人を見る目があるのかしらねぇ(うざポジ思考)と、かなり陽気な気分になった。

実はこの日は生放送の出演があって、被災地についてのコメントをしながらまた落ち込みクヨクヨモードに入っていたのだが、横山さん然り、紹介して下さった方々のお人柄にも大変励まされ、気づけばまた、私はもらい物ばかりしている。

せめても落ち込んでばかりいないで、自分のやるべきことをきっちりと、誠実に、精一杯やるのみだな。何だか久し振りに晴々として、キリッと刺さる夜風の中を少し散歩して帰った。広島の静かな夜は、あらゆる考え事に時間を与えてくれるようで、シャキッと気持ちを入れ替えられそうだった。


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