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記憶力がやばい話と、サカナクションがヒュイゴー(4/21)

今日は朝から何してたんだったけなぁ... 私の脳機能にはかなりの偏りがあって、とにかく記憶ができない。どれくらい記憶ができないかというと、自分の書いた歌詞も覚えられないし、サポートで入っているバンドや歌手の伴奏もひとつも覚えられない。人の誕生日も、卒業した年も、学生時代のエピソードもクラスメイトも、昨日何してたかも殆ど覚えられない。

やる気もしくは愛情が足りないだけと言われることもあるのだが、実はとても辛い。だって、そうじゃないことは自分が一番よく知っているからだ。

私の記憶している限り、7歳の時に初めて出場したコンクールで思いの外勝ち進んでしまい、大阪フェスティバルホール(だったかな?毎年会場は変わるのだが、その規模のホール)で急に演奏することになった。とんとん拍子に一位を取ったものだから親や先生の期待も大きく、絶対に間違えられないというプレッシャーもあった。

当日は残念ながら緊張で8小節くらい曲を飛ばしてしまい、何とか出任せを弾いて音楽を止めずには済んだものの、結局入賞できなかった。
その日から何日にも渡って母の怒号を浴び、ネチネチと如何に自分が親の期待を裏切ったかを教えられて、結局イップスになってしまったのだ。

ライブサポートをする時にも執拗に練習を繰り返し身体に叩き込んでいるにも関わらず、必ずメモ譜を置かせてもらうのはこのためだ。
だから私にとって「CD通りに弾いてください」というのは恐怖で、何かに取り憑かれたように五線譜を凝視してしまう。クライアントさんにも「それだったら私じゃなくて他に適任の方いらっしゃると思います。決められたことが弾けません」と実は一度お断りしていたというケースも結構ある。(それでも任せたいと言って頂けることはやはり嬉しく、文字通り死ぬ気で準備している)

誤解して欲しくないが、でも正直に言って、ラフマニノフやラヴェルの交響曲を演奏してきた頃と違って、この業界に入ってからの仕事で"技術的に演奏が難しい"と思う曲には一度も出会っていない。自分で作った曲がたまに難しいってくらいだ。
(音楽は専門的技術で価値を測るものではないので、当然これはポップス批判でも敬意のない発言でもないことは絶対にご理解頂きたい)

イップスは精神的なものなのだからと何年も自分との戦いを続けているし、練習もするのだが、どうしても何も覚えられないので譜面(メモ)は置くようにしている。

私などに言われなくとも分かっている方が殆どだと思うが、やはり子供に恐怖政治をしても、そこから長い人生で克服しなければならないハンデを増やすだけだと思う。完全には消し去れず、共存というケースも少なくない。
いわゆる、昭和的な教育論というやつだと思うが、もう今の時代は対等な人間同士として、親子間の対話で乗り越えて欲しいし、家庭が密室にならない工夫を社会全体が大人の責任として考えて行かなければならないと強く思っている。

今日も今日とて華麗に脱線したが、そんなわけで自分の記憶力のなさが心配になり、今までいくつかの病院に行ったことがある。

「先生、私は若年性のアルツハイマーなのでしょうか?そうなら、今から対策しておかないと食い扶持もなくなるから教えて頂けませんか」と真剣に医師に相談し、検査もお願いしたが、今のところアルツハイマーではないようだ。ヒントがあればそこからじわじわ思い出せる。そういう人は大丈夫だそう。ご参考までに。

ここまで書いても今日の午後までのことは殆ど何も思い出せないが、夜は、すっかり大の仲良しである友人・エジー(江島啓一)所属のサカナクション in 幕張メッセのライブを観に行った。

本当は 4/22 に渡仏する予定でVISA取得を目指していたこともあって「だったらシトロエンで幕張まで来て、そのまま羽田空港に向かってフランス行ったらいいじゃん!」みたいに盛り上がった経緯もあり、フランスにはまだ行かないがシトロエンで幕張メッセまでドライブをした。マネージャー氏含め、エジーには本当に感謝しかない。

ライブのことは、まだツアーが始まったばかりなのでリアルタイム日記では書けないのが残念だ。ただ、ひとつ言えるのは、スピーカープラスという爆音のスピーカーシステムを導入したライブにも関わらず、客席の熱狂的な声はそれを凌駕するほど爆裂な音を立てて鳴り響いていた。(後述、エジーが色々と感極まって泣いたのも少しばかり想像できる気がするほど、私の立場からですらエモーショナルだった)

そしてご本人にも伝えたが、田中裕介さんの仕事が昔も今も大好きだ。

裏に行ったら最初にエジーと遭遇した。さすが我がマブダチ、そのへんきっちり抑えてくる。「まずはエジーだよね」というふうに。

どうやらそのエジーが昨日は珍しく泣いたという話を聞きつけたのだ。「サンテFX仕込み忘れたんちゃう?今日も目薬さしてでも泣いてくれないとー!昨日来たら良かったってなるやん!」「じゃあ昨日泣いたとこだけ寄りの映像で抜き出して送ってや!」などと いじり倒し、キャッキャ盛り上がっていた。

そして、サカナクションの中では唯一の同級生である鍵盤担当のえみちゃんや、爽やかチャライケメンの青山翔太郎氏とは来週(および再来週)も会うというのに、夜遅くまで長々とくっちゃべってしまった。目の前を何回か通過した根本さんに「そこ、まだ喋ってる!」とツッコまれたほどだった。

ひらひらと綺麗な曲線を描く衣装も素敵だが、その衣装より更に素敵にひらひらしていたあみちゃんはステージを降りてからも可愛くて大好き。この前のブルーノートプレイス振りに少し話したが、だいたい大好き大好き言ってるだけの気がする。
もっちは今日も、目をキラキラさせていてぬいぐるみ的可愛さを放っていた(ギターはギラギラとさせていたが!)。"もっち"って、おもちフェイスの略なのかな。そういう顔面をしている。

「ボスにもサツアイかまして帰るわ」と言って(山口)一郎を待ち伏せした。どこぞのラッパーやねんという雰囲気でストリート感丸出しに右手をザンっと差し出したら、「おお!久しぶり!」と返ってきた。

エジーをカープに勧誘している手前、そこんとこもきっちり断りを入れておかんと、と(山口一郎はドラゴンズファン)伝え漏れのないようにしつつ、あとは近況報告や今年の野球の話など。
カープの田村選手を褒めてくれたので「さすが見てるやん!ありがとう!」とお礼を言ったら、近くにいたアオショーから「ありがとうって何!セビー、誰!」と的確なツッコミが入った。褒めて"くれた"というところからも、身内感が滲み出ている。全ての鯉党はこのようになるだろう。

他にもチーム、スタッフ、ますださん、社長の野村さん、ウラモピ(浦本雅史)などなどと話せて、渡仏前に思い出深いギフトを頂いた。

本当は広島のツアーラストが観たくて悔しがっていたら東京での追加公演が決定したらしく、私の悔しさは少し緩和された。

メンバーをライブ翌日にマツダスタジアムに連れ込む勢いだったので、カープ布教活動はドラゴンズファンのあいつにまだまだ阻まれる運命のようだ。

マブいマブダチ・えじまるすいさん
えみちゃん、アオショーも大っ好き!

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