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ロックの冒険(10)
僕の名前は「ロック」。イソヒヨドリだよ。
森を目指してハシボソガラスのクロウと旅をすることにしたのさ。
青の洞窟の入り口までやってきたワッグとロックは、その暗黒の穴に入っていくと思うと、怖気付いた。
ワッグはいつも以上にお尻をフリフリ、ロックも落ち着きなさげに羽繕いをしていた。
「おいロック、ここで逃げるなよ。」
「逃げたりしないよ。ワッグこそ震えてるんじゃないか。」
ロックの冒険(11)
僕の名前は「ロック」。イソヒヨドリだよ。
森を目指してハシボソガラスのクロウと旅をすることにしたのさ。
翌日ワッグと別れたロックとクロウは、田園地帯をさらに川上に向けて進んでいった。
途中で枯れた木が立ち並ぶ林があった。
林の中に1本の枯れ木があり、その枝をチョコチョコと登っていく小さな鳥がいた。羽は白黒のストライプ、動きからしてキツツキの仲間だった。
「おーい、お疲
ロックの冒険(12)
僕の名前は「ロック」。イソヒヨドリだよ。
森を目指してハシボソガラスのクロウと旅をすることにしたのさ。
イソシギのリズは泣いていた。
この悲しみは当分癒えないような気がしていた。そんな時ロックとクロウに出会った。
「なんで泣いてるの?」とロックが聞いた。
リズには恋人がいた。恋人の名前はバートンと言った。
リズは本当はバートンのことが今でも大好きなのに、自分からさよならを言ったらしい。
「ねぇ
ロックの冒険(13)
僕の名前は「ロック」。イソヒヨドリだよ。
森を目指してハシボソガラスのクロウと旅をすることにしたのさ。
ロックとクロウはしばらく河原に向かって飛んでいった。飛びながらバートンを探した。
河原から少し陸地に入り込んだ窪みみたいな場所があり、そこにイソシギがいた。
それはバートンだった。リズが言うようにとてもハンサムなイソシギだった。
「君はバートン?」ロックが聞いてみた。
「ああそうだが、君たち
ロックの冒険(14)
僕の名前は「ロック」。イソヒヨドリだよ。
森を目指してハシボソガラスのクロウと旅をすることにしたのさ。
「もう少し早く森に着く方法ってないかなぁ。」クロウが疲れた表情で呟いた。
ロックとクロウは2人で森を目指して旅を続けていたが、森はまだ遠くだった。
ロックとクロウがそんな風に考えていた時、空を滑空するように、すごいスピードで飛んでいく鳥を見つけた。
「わぁ、なんだあの鳥は。飛び方もカッコいいし