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同じピアノを弾いても、音が違う?

ピアノの音って、どんな音だと思いますか?

優しい音?
強い音?
楽しい音?

ピアノはいろんな音が出るんですね。

柔らかな流れるような曲を奏でることもできれば、激しく踊るような曲を創り出すこともできます。

私は小さい頃、話すのが苦手だったので、ピアノが私に代わって、私の中にある何かを表現してくれているような感じでした。嬉しい時には嬉しい音を。悲しい時には悲しい音を。幸せな時には幸せな音を。

そんないろんな表情を持つピアノの音ですが、誰が弾くかによってもピアノの音は全然違ってきます。同じピアノだったとしても、それを誰が弾くかによって、全然違う音が出てくるんですね。

ピアノを習ったことのない3歳の女の子が出すピアノの音と、プロのピアニストが出すピアノの音は違うだろうとは思いますよね。でも、それがプロのピアニスト同士だとしても、そうなんです。

たとえば、ピアニストの辻井伸行さんとフジ子・ヘミングさんが同じピアノで、同じ曲を弾いたとして、そのピアノの音や雰囲気や創り出されるいろんなものが違ってきます。

それはなぜなのかというと……

「音楽は目に見えない」

ということをずっと書いていますが、目に見えないがゆえに、そこに目に見えないものがたくさん入り込んでいるというか、詰まっているから。

たとえば、その人の気持ち、その人の愛情、その人の人生、その人の価値観。その人の全部がそのピアノの音に詰まってる。詰め込まれる。

だから、同じピアノで同じ曲を弾いたとしても、全然違う音が出る。

歌も同じです。声も目に見えないから。

声は目に見えないけれど、目に見えないからこそ、その人の目に見えないものまで含めた全部がそこに表れる。

声って、その人の気持ちが一番表れるところだと思います。
今、嬉しいのか、楽しいのか、悲しいのか、声を聞けば一瞬で分かる。

その人がどんな人なのかも、どんな人生を送ってきたのかも。

他の人の声からも、自分の声からも、その人の見えないものを聞き逃さない、見逃さない私でありたいといつも思っています。

自分の声、他の人の声、聞けていますか?
耳をそばだててみてくださいね♪

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