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繰り返す、ということの意味♪

私は3歳からピアノをやっていますが、小学生になって、学校からの帰り道に家がある別の先生のところに自分で通うようになりました。

その先生はとても厳しくて。
ピアノって言うと、みなさん優雅な、華やかなイメージを持つかも知れませんが、ピアノの先生ってだいたい恐いです笑

まず、家に入る時は靴を揃える、スリッパの入れ方も綺麗に見えるように、この方向で、手を洗ってからハノン(指の動かし方の練習曲)を始めて、などなど、いろんなルールが細かくあって、最初はビックリしました。

ピアノの弾き方でも、指の上げ下ろしの仕方、テンポ、指を怪我するからバスケはしないで欲しいなどなどいろいろと。

で、そんな先生のレッスンに行って、まず初めにするのはハノン(指の動かし方の練習曲)。メトロノームのテンポに合わせて弾いていきますが、その時は先生は隣にはいなんですね。家の中のいろんなことをやりながら、私のハノンの音だけ聴いている。で、私は一人、ピアノの前でハノンを弾き続ける。

こういうレッスンをしている人が他にいるのか分かりませんが、私にとっては、その先生のそういうやり方しか知らないので、それが普通。毎回、最初はメトロノームに合わせてハノンをやっていました。そして、これがとても大切なことだったのかもしれないと、後々、気づくことになります。

ハノンは指の動かし方の練習曲なので、歌で言ってみれば、発声練習みたいなもの。ただのスケール練習で、そんなに面白いものではありません。メロディが綺麗な曲を弾くとかでは全くなく、音の羅列を繰り返して、上の音に上がって、下の音に下がってを延々と繰り返す。

私はたまに弾きながら眠くなったりしてましたが笑、でも、同じことを繰り返していると、その中で、変化が分かるんですね。単調な繰り返しだからこそ、自分のどこがどういう風にできるようになってるかがよく分かる。

同じことを繰り返しているようで、同じことの繰り返しではなく、螺旋階段を登るように、できるようになっていく。

私はなんだかそれが楽しくて、ハノンは嫌いではなかったんです。

それが歌を習い始めた時に、同じようなことだと気づきまして。歌の発声を良くしていくのもハノンと同じなんですね。スケール練習で、延々と同じことを繰り返しながら、螺旋階段をのぼっていく。

で、これは音楽だけに限らないのではないかなと。同じことを延々と繰り返しているようで、それは繰り返しではなく、螺旋階段をのぼっている。

人生そのもののような気がします。同じことを繰り返しているようで、同じことを繰り返していない。毎日、同じようなことをやっているように見えても、それは1回として全く同じものではない。そうやって小さな変化を起こしていくこと、小さな変化に気づいていくことで人生は進んでいくのかもしれません。

小さな変化に気づいていますか?

ちょっと考えてみてくださいね♪


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