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武士(モノノフ)と偶像

リメイク(Remake)。

再制作、再構成などの意味合いを指す。

執筆を復活させてから、noteを書く魅力を改めて実感。
おそらく知識や考えの整理という点で、先述の"リメイク"が適当な表現だといえよう。

日々の生活の中で積み重なる事象。
それらを時に整理して調整する行為を、私たち人間は、無意識的に実行しているはずだ。

ただ、その整備を意識的に実行することだってあるのも事実だ。
気心の知れた人間と交流すると、それが捗るのかもしれない。



2月も後半。この日は朝から寒い1日。午前の予定を空にしておいたことに安堵する。
早起きこそしたものの、即二度寝。
からの三度寝。
気づけば昼になっており、出掛ける支度。
またも、駅まで爆速で向かう。

それにしても、2月に入って以降の私はほぼ毎日のように外出している。
とはいえ、暇人でもある。
だからこそバイトを詰め込みまくって、束の間の休息で散財するループ構造だ。
忙しいくらいがちょうど良くて、満足できる。
そんな感じ。


ということで、今回の休みでは、高校時代の友人のS君による映像作品が完成したということで、それを見させていただくことにしたわけである。
かくいう私も、一部分のエキストラとして協力させていただいた。
そうしたご縁もあり、今回の招待を受けたのだ。

中々ない貴重な経験である。
エキストラで映像に関わる機会。
それそのものが人生初だった。
もはや社会科見学みたいなものである。
昨年の秋頃に監督である彼からのオファーをいただいた時、ウキウキとドキドキで引き受けたのがついこの前のよう。

長時間の撮影すら、微塵も苦痛に感じることなどなく終えたあの日の記憶は鮮明だ。
その後のラーメンの味も含めて、五感というファインダーに記録が残されている。(※1)

※1 麺堂にしき 新宿歌舞伎町店 鴨だしラーメン
立地はアレですが、美味しいので是非。


しかし、今回の作品の詳細に関しては、まだ監督側からも情報リリースはこれからとのこと。
私の方でも、言葉の一つや二つを吐き出したくなってしまうのだが、頑張って呑み込んでおく。
また、来たるべき時が来たら紹介させていただけたらと思う。
是非続報をお待ちいただきたい。

※おそらく、続報や映像のリリース後にこれを一読いただけると、また趣ある記事になることでしょう。(そのつもりで書きました)


では、なぜ今回わざわざこの執筆録が存在するか。
これはその試写会後に監督の彼と過ごした時間にある。

ちなみに、監督を務めた彼はアイドルグループ「ももいろクローバーZ」の長年のファンであり、今回の映像作品はももクロに関連したものを作成している。
そして、私も乃木坂46を好む、同じアイドルオタクという共通点がある。
また、今回の作品に関する情報に関してを詳しく知りたいということで、試写会終了後には流れで新宿のカラオケボックスへと向かった。


カラオケでは適当に3時間を目安に手配。
ヒトカラを趣味とする私、完全にクーポンや値段までマスターしつつある。
それを活かして良い所を探したつもりだ。
割引込みでドリンク飲み放題有の1600円

夕方から夜の新宿で、である。


立地と時間帯を考えれば余裕の合格点だろう。
入室から1時間半ほどは撮影の裏話などを聞かせてもらったが、いかに撮影の裏側が大変なのかという学びの時間だったのは間違いない。

アーティストのミュージックビデオや映画。
こうした映像作品を当たり前に楽しめる現代社会に感謝して映像を見る、いや「見させていただく」そういう思いを抱く時間だった。

後半はももクロを中心にカラオケを楽しんで退店したわけだが、退店の会計時に事件は起こる。
一旦私が会計のためにQRコードを翳す。
その刹那だった。

れにちゃんじゃない!?



監督を務めたS君の声である。


そう、退店時に受付の手続きを通していた御一行の中に、ももいろクローバーZの"高城れに"さんが居たのだ。
S君からしたら目の前に推しのアイドルがいる。
それもほぼゼロ距離。
所謂、スペイベ(スペシャルイベントの略)だ。

会計を通していた私からは彼女の顔が見えずも、少し動いた瞬間に、明らかに小顔の女性がいる。
チラリと見えたその表情。
"間違いない"

れにちゃんだ。。。


思わず私も声が出てしまった。
申し訳ないが、私はももクロに関しては乃木坂ほどの熱量ではなかった。
ただ、それでも同じアイドルを応援する1人の人間として、アイドル「ももいろクローバーZ」は偉大な存在であると考えていた。
そうでなければ路上ライブから一線級のアイドルになりませんから。

眼前にいる、超一流アイドル。


その時、僕とS君の時は止まっていたのかもしれない。
ただ、時を止めてしまうほどの魅力を放っていた。
このことは、たとえ私でも断言できる。
では、その魅力の根底にあるのは何か。


それはおそらく、1アイドルとして、「高城れに」という人物がももいろクローバーZとしてアイドル戦国時代を生き抜いてきた実績があること。
そして当時から真正面に向き合ってきた

"武士(モノノフ)"


の心を持っていたからだろう。

私はその時、ももクロのファンが「モノノフ」(※2)と呼ばれる背景に対する理解が深まったと感じた。

※2 ちなみにモノノフの由来は以下の通り。
("ももクロファンはモノノフと呼ばれる(“武士”の訓読み)これは、2010年代前半の「アイドル戦国時代」と言われる状況下で発生した呼び名であり、メンバーやスタッフも使っている。" Wikipediaより)

そして、何よりアイドルの語源でもある"偶像"として、人々に夢・希望などを与えるような存在として、彼女がその道を全うしてきた15年間が存在していたからこそ、"トキ"が止まったような感覚に陥ったのだろう。

このあとの居酒屋でアイドル談義に関する盛(サカリ)が止まらなかったことは言うまでもない。
しがない大学4年が2人、居酒屋にて。
小一時間盛り上がって話題尽きなかった、ももいろクローバーZに映すアイドル理論を記す機会があれば、またの機会に記したい。

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