1998年 沖縄・八重山諸島の自転車キャンプツーリング
1998〜1999年 沖縄本島・八重山諸島へMTBにテントなどの荷物を満載にして島旅へ。
当時、椎名誠の本を読み漁り、離島キャンプへの憧れを持っていた。
きっとそんな人達がいっぱいいたのか…当時の情報は紙媒体が中心だったので「SHIMADAS」と言う離島だけの辞典のような本まで刊行されていて参考にさせてもらった。
MTBは、仲間と相模湖ピクニックランドのクロスカントリーコースを乗り回し、キャンプは川や山で慣れていた。
とは言え、輪行(専用の袋に入れ、電車や飛行機に載せる)のは初めて。
雑誌や専門誌からの経験談として、飛行機に載せたら「ギアが壊れてた」「ホイールが曲がってた」などを見聞きする。ドキドキしながら緩衝材でタオルを使ったり対策。
あとはやってみるしか無いか。
那覇空港で自転車を受け取り組み立て。無事に運ばれていて、ひと安心。
航空券の安くなる9月、沖縄本島はまだ暑い。
ただ、細長く海に囲まれている為、35℃を超えることは無いよう。風を受けて走ると心地よい。
那覇に着いて、安宿に何泊かして付近を走り回る。ビルがあったり、思ったより都会だな。
勝手に赤瓦、石積みの街並みをイメージしていて風景に物足りなさを感じてしまい、那覇に数泊して、早々に那覇港から石垣島行きのフェリー(残念ながら2008年に廃止)に乗船。
横浜ベイスターズファンだったので、1998年に揺れるフェリーのTVで日本シリーズを観ていたのが記憶に残っているな。
石垣島に着き、とりあえず安宿を探す。
島に2ヶ所しか無いキャンプ場は港から島の反対側、まずは島の玄関口となる港周辺で情報収集。
那覇とは違う、更にノンビリとした雰囲気だ。
さとうきび畑、舗装されていない道(当時)、求めていた島の原風景に出会えて感動。
港から時計周りに一周。途中、キャンプ場で数泊して、珊瑚礁の海岸の白保海岸へ。ご主人の人柄と海岸の良さに民宿マエザト(今は食堂だけ営業っぽい)に居着いてしまう。
晴れたら釣りをして、雨が降ったら読書。
気が向いたら、10km離れた石垣港から竹富島や西表島など離島にキャンプ。
長く宿にいると、配膳やら珊瑚礁を見る遊覧船の出航など民宿のお手伝いをして賄いをご馳走してもらったり、毎日のように短期のお客様と泡盛を飲んだり…八重山諸島は温かく冬の気配が感じられない。
このまま住みついてしまいたい気持ちにもなっていた。
ある日、ふと地元の友人の声を聞きたくなり連絡を取ってみたら「誰々が就職が決まった」など大学4年の年齢らしい会話ばかり。
大学中退してしまった焦りもあり、そろそろ帰ろうかな。と思ってしまった。
当時、建設反対をしていたけど、新石垣島空港ができて、白保海岸はどうなっているんだろう?
また、日数を決めずに訪れてみたいな。
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