古民家を買うまで(3)
仕事に行かず、毎日遊んでばかりなのに、まったく僕の気分は上向きませんでした。
一定の間をあけて診療内科に通い、書類を会社にもっていくことが求められていました。会社へ行くと、上司と面談して、復職時期について話をしました。もう元の仕事に戻れる気がしないことを伝えると、関連会社への出向を打診されました。
妻にこれを話したら、「辞めていいよ」と、軽い感じで言われました。
拍子抜けです。
実際のところ、住宅ローンを完済しているうえ、不動産収入もあったので、会社を辞めても生活に困ることはありませんでした。
ただし、妻からいくつかの条件がでてきました。
1 家事をすること
2 タバコをやめること
3 酒の量を減らすこと
これらの条件をのんで、僕は20年以上お世話になった会社を辞めることにしました。
しかし、すぐに妻から提示された条件の履行がとんでもなく苦しいことに気付きました。
僕は妻が求める水準で家事ができなかったからです。できないストレスでタバコの本数が増え、飲酒量も増えました。酒がはいって、妻との口論も増えました。
もうドツボにはまっていく一方でした。
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