古民家を買うまで(4)

家に居づらくなった僕は実家へ逃げました。

そこにはすでに妹が子どもを連れて身を寄せていました。

コロナ禍のリストラで家にいる時間が増えた義弟は、なにかと姪のすることに口を出すようになり、小5の姪とのトラブルが絶えなくなったそうでした。

義弟とキャラがかぶるのか、姪は僕に敵意むき出しにしてきます。僕は何もしていないのに。

そして僕は途方に暮れました。

あの頃の妻の笑顔で自宅が満たされることもなく、
見慣れない服を着た僕は実家を出て行きました。

おっさんの僕に残された行き先はネットカフェ。ここであがってきたネット広告が不動産会社のものでした。

有り余る時間で検索をかけているうちに、「おっ!」と思う物件に出会いました。そこで、メールで問い合せをしたら、翌日、不動産会社の担当者から電話があり、そこから先はトントン拍子ですすんでいったのです。




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