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ぼくが今の海辺の土地に引っ越してくるまでの経緯

 海辺に移住したいといっても、人それぞれ、いろいろな目的があると思います。そしてその目的を達成できるか裏付けるためには、海辺への移住の実態を知っておく必要があるのではないでしょうか?

 このパートでは、ぼくの実体験としての海辺暮らしの良さと移住までの過程をを記すことで、読んでくださる方の移住の目的をはっきりさせる際の参考になればいいなと思います。

 ぼくはサーフィン、スキューバーダイビング、シーカヤック、セイリングをやります。サーフィンとスキューバダイビングは大学生の頃からやっていますので、かれこれ30年以上ウォータースポーツをやっていることになります(ここではマリンスポーツとは書かずウォータースポーツと書くようにします)。

 ぼくが海辺に住みたい一番の理由は、ウォータースポーツがすぐにやりたいからです。

 ちょっと横道にそれるんですが、ウォータースポーツをした後、風呂にゆっくりつかって、海の見えるデッキでビールを飲んで、「プハー」とやるのが好きです。

 ぼくが今、住んでいるところは、相模湾に面した、山が迫った海辺です。海までは徒歩3分ほどで、家の窓から海が望めます(ぼくはそれを勝手に「海山辺」と呼んでいます)。

 最寄駅は京急の三崎口で、そこから車で5分くらいの海辺です。

 家の前には他の家が建っているので、海が窓の全面に見えるというわけではありません。ただ、我が家の方が高い位置に建っているので、隣家の屋根越しに海が見えるという感じです。家は建て売りを購入しましたが、家自体が気に入ったわけではなくて、その立地が気に入りました。

 海まですぐに行けること、海へ行くまで階段や急坂がないこと(ウォータースポーツの器材をカートに載せてスムーズに移動できるためにそのような土地を選びました)、家から海が見えること、家の裏が森になっていて自然に囲まれていること、町が田舎っぽくて雰囲気がノンビリしていることに惹かれました。

 不満な点は、やはり海がもっと見えた方がいいなという点と、ノンビリしているとはいえ三浦半島ですので、そんなに田舎ではないという点です。もっとノンビリした田舎がいいなと、今は思っています

 次に今の土地に辿り着くまでの経緯をまとめてみたいと思います。

 大学を卒業して、会社に勤め始めた頃は通勤しやすい東京の23区内の賃貸マンションに住んでいました。そこから毎週末、というか金曜日の夜から月曜日の早朝まで、車で千葉や伊豆の海へ行って、スキューバダイビングやサーフィンなどのウォータースポーツを楽しんでいました。

 結婚してからは、妻とぼくが会社に通いやすい、ちょっと広めの23区内の賃貸マンションに引っ越しました。週末は相変わらず、妻と共に、車で千葉や伊豆の海へ行って、ウォータースポーツを楽しんでいました。

 やがて、そろそろ子どもが欲しいなということになりました。東京の街中で子育てはしたくない、もっと自然のあるところで伸び伸び育てたいという妻の思いがあったので、会社に通える圏内で、海の近くの物件探しが始まりました。山方面ではなく、海方面を探したのは、ぼくがウォータースポーツをやるので、どうせ自然が豊かなところに住むなら、海辺だろうということです。妻も海は好きでしたし…

 会社まで1時間半から2時間くらいの通勤時間で、海辺の物件を探しました。千葉の内房・外房、湘南は小田原から藤沢、三浦半島は横須賀から城ヶ島を経て、葉山や逗子まで探しました。

 その結果として湘南の藤沢の賃貸マンションに引っ越しました。小田急の駅までは徒歩5分、海までは徒歩15分。念願の海辺の暮らしですが、妥協した点も多くありました。

 海までちょっと遠いこと、家から海が見えないこと、それからぼくにとっては、藤沢って、大都会とはいいませんが、結構大きな街だと感じられました。なのでもう少し田舎っぽい海の近くに住みたいなと思っていました。

 加えて、ぼくの住んでいた賃貸マンションには、サーフボードを置くための住民共同のボード置き場がありましたが、シーカヤックは大きすぎて置けません。なので、ウォータースポーツの道具を置く場所が十分とれるといいなと思っていました。

 また、子どもが大きくなって、バタバタ走り回るようになると、やはり階下の部屋の方にうるさいのではないかと気兼ねをしていましたので、やはり一軒家がいいなと思うようになりました。

 一方でもっともっと田舎に移住したいという思いもありました。たとえば石垣島とか宮古島とか八丈島とか志摩とか熊野が候補でした。

 でも、そうした候補地に移住するとなると、職も探さなければなりません。ぼくには手に職はありませんし、今の仕事も気に入っていました。それに田舎で、今と同じくらいの年収の仕事を探すのは難しいこともわかっていました。これから子育てすることを前提に考えていましたので、収入の安定というのは大きな問題でした。

 また、妻の考えとして、田舎暮らしといっても、子どもの教育面で、進学の際ハンディキャップになるほど田舎はダメというという条件がありました。

 というような経緯で、ぼくは土地探しを、東京に通勤できる範囲で、できる限り自然が豊かで、子育てがしやすく、ウォータースポーツがしやすく、ウォータースポーツの器材が置ける海辺の一戸建てという条件で進めていき、今の土地に辿り着きました。

 先ほどぼくの住んでいるところは、海辺というよりも「海山辺」だと書きました。それをこの文章では「海山辺暮らし」と呼びたいと思います。

 次からは「海山辺暮らし」の良いところをご紹介したいと思います。「海山辺暮らし」の良いところを例示することで、あなたがどんな目的で海辺に移住したいかはっきりさせることができるかもしれないと考えたからです。

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