ソーシャルスキルバトル ~殴り愛・宇宙~

基本的な教育で獲得すべきスキル、読み書きそろばんって言いますけれども。

 日本人の識字率は高いらしいので、「識字率」にカウントされる程度には読み書きスキルはあるのだろうけども、文章の編集能力、起承転結の構成力、業務に必要な手順書や記録を残す等、そういう能力や意識が足りてないような感じがします。語彙力が足りない。
ハイコンテクストなコミュニケーション作法を採る日本人なので、「阿吽の呼吸」「ツーカーの仲」「詳しい人に聞けばいい」で済ませてしまうのは美化されがちですが、それはコミュニケーションの放棄的な態度でもあるのですよね。属人化だし、その人同士でしか意思疎通ができていない。新しく入ってくる人に意思疎通が難しい。

野球のレジェンド長嶋茂雄がバッティングを説くとき、擬音しか使わないので訳がわからないことで有名で。お笑い芸人にモノマネされたりするけども。天才肌は人に教えるのが上手いとは限らないわけですね。
以前、入院中の親族が暇なのか長文のメールを頻繁に送ってきたことがあるんですが、支離滅裂なんですよね・・・冗長すぎて起承転結や主語がわからなかったり。何が言いたかったんだ?となる。長すぎて読む気が起きないし、これそもそも他人に読んで理解してもらおうという意思がないでしょうという印象がした。

人に教えるスキルが高いとか、文章作成スキルとかは、識字率にカウントされる程度の文章スキルよりもさらにレアリティの高いスキルみたいです。

 自分が当たり前のように行使しているスキルがどのくらいのレアリティなのか。周囲の人がどれくらい獲得している・していないスキルなのか。そういった観点って見落としがちだと思う。獲得したスキルを手足のように自然に自在に使い、無意識にやっているので「どうしてこんなこともできないんだ?周りのやつらは」とイラついたりする。お行儀が悪い。(もちろん発揮するのにMPやHPを多く消費する重いスキルもある)

そりゃあ10年くらい生きていれば赤子の手をひねることなんか容易いだろうけど、フェアではない。
もちろん別ジャンルのスキルで自分がイラつかれる方の立場になることもある。オシャレ至上主義の人とか。毎日風呂に浸からないなんてありえないとか。
「俺は文章スキル持ちだけどマウント取らないように心がけてるから、お前もオシャレスキルでマウント取らんでくれ」といったような相互確証破壊の認識合わせが大事ですね。能力者であってもお行儀よくありたいものです。