見出し画像

今年は天文学の神秘に迫ってみたい

このnoteを継続的に読んでくださっている方ならお分かりのように、僕は読書をしながら、数学や物理学や生物学、その他雑多なものの学び直しをしている。

雑然と学んでも意味がないと思われる方もいるかもしれない。そう考えるのも良いことだと思うし、むしろ尤もなことだ。広く浅くより、狭く深くが求められる時代になってきた気がするから、さらにそう思われる傾向も増すかもしれない。

だけど僕にも言い分はある。
色々なことを学ぶのは、まずどれもこれも捨てきれない素敵さと魅力を内に抱えているからだ。どれもこれも学んでいて楽しいからだ。
そして僕はいわゆるT字型人間を目指している。これは字の如く、縦に一つの特技の根を深く伸ばすと同時に横軸にも様々な教養を広げている人のことだ。それには幅広く色々なことを学ぶ必要があると思っている。

さらに、とりわけ物理学と数学を学び直しているのに明確な理由がないこともない。僕は幼少期から、宇宙について多大な興味を持っていた。
確かに物理学や数学はそれ単体でも充分に楽しい。だけど、もちろん素人の範囲だろうけれど、宇宙を本式に学びたいから、それに必要な諸学問をまずはかじっている面も大きいのだ。

4〜5歳の頃に20冊ぐらい買ってもらった古びた図鑑。かつて僕はそれを読み漁った。毎日図鑑に文字通りくっ付いて読んでいたので、親がヒステリーを起こしたぐらいだ。

図鑑はどれもぐちゃぐちゃになっているが、その中でも特に魚介の図鑑はボロボロで、僕がかねてから微生物や細胞に興味を持っていたことが伺える。
だけど僕がそれより好きで、さらに読み込んだ図鑑がある。それが宇宙の図鑑だった。

当時のこの図鑑には、例えば天の川銀河の形がアンドロメダ銀河とほぼ同じ形と大きさで記述されていたりと、今の科学からみれば間違っている内容も多かった。

だけどそれでも幼少期の僕には途方もない魅力を持っていた。なぜかはその頃は当然説明できなかったし、今でもうまく説明できない。でも『好き』に理由なんか要らないと思っている。登山家じゃないけど、そこに魅力的な何かが垣間見えるから好きになるのだ。

その後の僕が自然科学に活路を見出したのは、天性の興味のせいもあっただろうけれど、この当時の僕の図鑑の思い出も大きいと思っている。

しかし大学時代の僕は天文学ではなく、二番目に興味のあった生物系の世界に進んだ。その理由を少し説明したい。

僕はいわゆる『高校物理』にあまり興味が持てなかった。とりわけ最初に学ぶ力学が壁になった。
高校物理も学問体系としての物理学も、力学から始まることは説明するまでもないだろう。そして力学が物理学自体や、天文学などの応用的な諸学問の全ての基礎になる。

当時の僕にもその認識がないわけがなかったが、なにしろ体育の苦手な僕であったから、物体の運動などを記述する力学が極めて退屈だったのだ。
結局僕は高校物理を諦めた。この結果、大学では天文学科に行くことができなくなった。

しかしあれから相当経つ今年になって、久々に高校物理の力学分野から本格的にやり直して、天文学や宇宙物理学までたどり着いてみたいと思っている。無謀な挑戦であるとは思うが、何しろ僕が一番興味のあることだから、趣味としてでもやってみたいのだ。

入門的な天文学の本はすでに買っているし、入門的な高校物理の本もちょっとやったらもう読み終われそうだ。
まだまだスタートラインに立ちつつある状態に過ぎないが、楽しく頑張っていきたいものである。

最後に今やっている高校物理の本と、それが終わったらやりたいと思っている天文学の本を挙げておく。いつか読了記録を書きたいと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?