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僕の読書記録

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僕個人の読書の遍歴。純文学系が多いかも
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2023年12月の記事一覧

村上春樹と太宰治の類似性と魅力、そして僕がこの二人を受け付けにくい理由

大学の話ではないが村上春樹氏の後輩なので、村上春樹が他人という気がしない(と密かに思って…

猟 虎太郎
6か月前
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僕の人生の二冊 『カラマーゾフの兄弟』 『豊饒の海』

はじめに僕はどちらかと言うと直感的な人間で、感性を大切にする。論理的な文章を読んだり書…

猟 虎太郎
5か月前
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僕の読書遍歴に関する随筆 【安部公房と自己発見】

ヒトはそれまで話したり聴いたりして摂取した言葉によって作られ、育てられ、培われるとよく言…

猟 虎太郎
6か月前
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ドイツはヘルマン・ヘッセの小説『シッダールタ』で、「同じところを堂々巡りしている」と嘆く人が出てくるが、そこでこんな風に言う人がいる。
「堂々巡りではない。回転はらせん型を成している。堂々巡りをしているようで上に向かっているのだ」と。
僕はこの小説が好きになった。堂々巡り万歳!

猟 虎太郎
6か月前
4

『魔の山(下巻)』を読んでいる。
意味があるのかナンセンスを弄しているのかわからないような難解な議論が続くが、不思議にもグイグイ読めてしまう。このグイグイ感はドイツビールのあの感覚にもどこか似ている。
もう少しで最後の第7章に辿り着く。長いけれど充実した読書体験である。

猟 虎太郎
5か月前
4

クリスマスは『魔の山』は一旦置いて、ディケンズの『クリスマス・キャロル』(村岡花子 訳)を読む。短い話なので遅読家の僕も読めるだろう。
学生時代もクリスマスに読んだが、温かくて優しい気持ちになれる名作で、村岡花子さんの名訳も素晴らしかった。あの感動をもう一度!

猟 虎太郎
5か月前
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