やらなきゃ!と思ってる時は、ブレーキとアクセルを同時に踏んでる状態に近いのかもしれない。
またまた数年前の話。
パパが失業。コロナ禍。
専業主婦の私はもともとの身体の不調に加えて、
この先の不安。
「働かなきゃ」と思っていました。
収入はないし、ぽっきりと心が折れてしまった大黒柱のパパは、なんとか職につかないととがんばっては、さらに悪化するしで。
昔フルタイムで働いていたし、いざとなれば、働けると思っていました。
いざ。が来たのに動けない。
「私なら働くな…」と、大好きな友達に言われては「そうだよね…でも出来ない」と泣いてました。
家事さえも出来てない。育児もやっと。
この上に仕事。立ち上がるとめまいと腰の痛みにやられ、どうしたらいいんだろう。
とにかく、「やる気がない」のでも、
「言い訳をしてる」のでもなく、
本気で「やらなきゃ」と思っていたんです。
求人情報を見てはため息をつき、
すぐ疲れてしまうので家事をしては、
横になり。
同じようにコタツから動けないで、
じっとしているパパを横目でみる毎日でした。
お互いに色々ともがいてダメで、
面接しては諦めて、働いてはやめて。
ある時、思ったんです。
「来年の秋までは働くのやめよう」と。
無理やり頭はアクセルを、
心はブレーキを踏んで、
身動きできなかったところから、
アクセルを手放しました。
ブレーキを踏むことにしました。
とにかく、休む。休んで少し回復したら、
自分が好きなものが何か感じてみる。
また、休む。
育児も家事も、最低限。
出来ない自分を受け入れる。
…すると、見えてきたんです。
すぐにではないですが、少しずつ、少しずつ。
しっかりと、ブレーキを踏んでいたら、
前に進もう。この先何がしたいかな。
が、蘇ってきました。
今、仕事に行けないひと。学校に行けないひと。
きっと自分や周りが思う以上に、
「行かなきゃいけない」と思ってるはずです。
頭の「行かなきゃ」と心の「もう行けない」で、アクセルとブレーキどっちも踏んでる状態が続いてるのかもしれません。
期間を決めるかどうかは、別として。
動けなくなるまで、行こうとしてた自分を
認めて
一旦、アクセルを手放してみるのも、
いいかもしれません。
とにかく働かなきゃとしていたパパを
説得して、今は仕事探さないで。と
伝えたのも私です。
数年たった今、フルタイムではありませんが、
私もパパも働いてます。
少しずつ、少しずつですが。
自分の心をみつめる時間を
神様がくれたのかもしれません。
数年前は、そんなこと言っても辛すぎたので
綺麗事にしか聞こえなかったかもしれませんが。
お互いに生きていけますように。
1度手放してしっかりと、ブレーキを踏みましょう。
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