不眠症になって薬に頼って、薬を飲まなくてもぐっすり眠れるようになった話

※あくまでも個人の体験です。

数年前のこと。

寝すぎることはあっても眠れなくなる経験をしたことがなかった私が、

不眠症になりました。

きっかけは、夜中に少しの音でもすぐ起きてしまう息子でした。

離乳食はじまっても、幼稚園に入っても、わずかな音で、いきなりムクっと起きてしまうのです。
寝ぼけた息子をラグビーボールのように布団横に倒して、
抱きしめて布団に一緒に入らないとその寝ぼけたまま、
立ち上がってママを探し歩くのでした。

眠っては起き上がり、眠っては起き上がり。
その度に私も目を覚まさないといけないのです。

授乳中はホルモンのおかげか、短眠でも深く眠ることができなんとか復活できたのですが、授乳終了した身体はその力を持ち合わせていませんでした。

それに加えて、パパの心の不調が重なり、
とにかくパパを起こさないように、
1人で必死になんとかして、

息子と娘の間に挟まれて、寝返りもうてないまま時を過ごしていました。

それに加えて、コロナ時代到来。
パパの失業と、不安なことが重なりすぎました。

気晴らしもできず、眠れないが度重なると、心の不安が増幅します。
心が落ちつかなくて怖くて仕方なくて、
夕飯のメニューを思いつけなくなりました。

心から不安が溢れすぎて1人でいられなくなり、お義母さんや、電話ごしに母に大泣きして不安を訴えました。一時期はお義母さんに夕飯を作ってもらいました。

自分でも危ないなと思いました。

そして私は、はじめての病院で、
内科の先生に心のうちを訴えて泣きました。

処方していただいたのは、「クロチアゼパム」という抗不安薬でした。他に睡眠導入薬も処方していただきましたが、私は悪夢をみてしまったり、すぐ覚醒してしまったりでだめでした。

この薬が1番自分に合いました。

そしてこのジェネリックのお薬、本当にありがたいくらいお安いのでした。家計にそれほど響かないで薬を処方してもらえる。

日中も不安がおそってくると、はじめの頃は飲んでました。Twitterで、リーゼやクロチアゼパムを検索して勝手に同士と思っていました。

一ヶ月ごとに病院にいくその時間だけは、弱すぎる自分をさらしてもいい場所でした。

ある程度、眠れるようになると心の不安を抱えても泣きだしたり、親に電話したりすることはなくなりました。

コロナもパパの不調もお金の問題も、
すぐなくなるわけではないので、
不安はたくさんすぎるくらいでしたが、
自分の心の中の不安が増幅しすぎることはなくなりました。

ただ、飲まないと寝るのが怖くなったり、2時間で目が覚めて眠れなくなってしまっていました。
どうしても夜に飲まないと眠れない安心薬のようになって1年が過ぎました。

パートもはじめてクタクタになりながら過ごしてたある日‥薬を飲み忘れたことに朝、気がつきました。

「飲まなくても、眠れた」
これはすごく嬉しいことです。

1時間以上散歩しても、
家でヨガの動画をいくつもやっても、
浅くしか眠れなかったのが
パートで立ち仕事(その頃特に駐車場までが遠かった‥)を約4時間することで、

睡眠が改善されたのがわかりました。

その頃はまだ体力がなかったので
すごくクタクタになるのですが、
寝るとキチンと体力が復活してるのが実感できたのです。

それと、今まで子供の寝かしつけもあり、
「とにかく疲れてるから寝ないと‥」だったり
「もう動けない‥」と9時前には寝てたのですが、

「たまには眠くなるまで起きていてみよう」と、
夜更かしして布団の中でですが漫画を読んだり
自分の好きなことをしたのもよかったと思います。

「あ、これこれ。眠るときの睡眠の入り方」というのを体感で思い出したのです。

「どうやって飛んでいたっけ?」と思う鳥のように眠り方がわからなくなっていたのでした。

そして、最後までぐっすり眠れるようになったのは、息子と布団をわけたこと。だと思います。

一緒に寝るのはとても癒されるし、可愛いし、いつか終わってしまうから、今だけは‥という気持ちがありましたが、

大きくなった娘と、私にくっついて寝たい息子の間で、私は寝返りもできずに、

横向きに細くなって寝てました。

時には足元だけしかスペースがないので
丸くなって寝てました。

娘の部屋を作り、娘は1人自分の部屋のベッドに。
その分娘のスペースが空いたので息子はそのシングルの布団に寝て、セミダブルは私のスペースになりました。

寝返りがうてる。

身体がのびのびすると、寝てるときの呼吸が変わります。そのときの自分に合った体制になれる。

当たり前のことのように聞こえるかもしれませんが、妊娠中からお腹が大きくて横向きしかなれず、子供が産まれてからとにかく子供の寝るポーズに合わせて、隅っこかパズルのようにくっついて寝るしかなかったのです。

のびのびと大の字にだってなれる。
は憧れであり前は当たり前だったことでした。

先生に相談しつつ、薬に頼る間隔を少しずつあけて、量も減らして‥(それでも生理前はとても眠りが浅くなるので頼ったり)

3年目になってようやく「もう薬なしでやっていってみます」と言えました。
今は飲んでいませんが、疲れがとれるくらいしっかりと眠れます。

あのとき、誰にも病院にも頼らずに、
自分で限界だ・・とわからずに、
そのままがんばり続けていたら・・

多分今のわたしはいないだろうな。って思います。

睡眠は大事です。

睡眠そろそろやばいかも・・は分かります。
食欲もないし食べても食べても痩せます。
(逆の人もいるかもしれません)

もしやばくなったら、ここの病院に行こう。
・・など、心のお守りのように
気に入りそうな病院をみつけておくといいかもしれません。
(すでにかかりつけ医があるなら一番いいですが)

以上が、私が不眠症になって薬に頼って飲まなくても大丈夫になった経験談です。
どなたかのお役に立てたら幸いです。


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