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ディオール 夢のクチュリエ展

展示概要
清澄白河駅から徒歩10分ほどのところにある東京都現代美術館にて、「クリスチャン・ディオール 夢のクチュリエ展(Christian Dior:Desiner of Dreams)」が2023年5月28日まで開催されている。

鑑賞直後、「総合芸術で魅せてくるブランドの世界観が圧巻で、夢のような場所だったな…」という印象が強く残った。会場内、次の空間に足を踏み入れる度、美しく造り込まれた演出と作品の数々が目に飛び込み、どんどん夢の世界に引き込まれていくような感覚に陥る。ここ数年で一番感動したオートクチュール展示だったかもしれない。

正直に言うと、ディオールのコスメ製品くらいしか持ったことがない私は、このブランドに対して「女性らしく、華やか」な典型的イメージしか持ち合わせていなかった。だからこそ、その中に強く「シンプルな優美性が潜んでいること」「曲線美が作品に宿っていること」「豊かな色彩に心躍る感覚があること」を新発見することができたのかもしれない。

ニュールック

戦争によって、女性たちが「女性らしさ」を抑制してきた時代に打ち出された、曲線美を描くこの8ラインのスタイル。曲線の出し方と、シンプルモダンなこのカラー、素材がかっこいい。

ディオールと日本との絆を称える作品の数々

プチマニアとしてはテンションが非常に上がるこの空間も。一緒に鑑賞した友人と、「一つ絵選べるとしたらどれが良い?」と会話するも、全て個性的な可愛さを放つゆえ、結論選びきれなかった。

色彩展開とミニチュア作品の可愛さ
« 憧れの白 »の空間

広告業界の人間として、刺さったのがこの空間。歴代の、主に香水のCMやブランドムービーが放映されている。(ナタリーポートマンが出演するMiss DiorのCMが好きでたまらない🫶🏻)その大画面を囲んで、ディオールプロダクトが表紙を飾った雑誌が置かれている。

(若者層をターゲットにしたディオールのマーケ戦略の一つ)

他、宇宙空間のようなスペースに並ぶ多くのドレスや、レディディオールにスポットライトが照らされた部屋、各デザイナーの作品が展開される空間など、飽きを感じさせない設計がされている。期待を200%で超えてきてくれるディオールの展示会、しっかり勉強してからもう一度行きたいかも、と執筆しながら思う。東京都現代美術館も近代で、かつ採光が素晴らしい空間で、清澄白河に住みたい!とさえ考えた。

余談
私は美術館に併設しているカフェが好きで、今回は「二階のサンドイッチ」を訪れた。次はお腹を空かせて、サンドイッチ食べたいな。

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