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【映画記録】 PERFECT DAYS🚽

20代後半、ソロ映画を楽んでいる。
お休みだった月曜日、役所広司がカンヌ国際映画祭の男優賞を受賞した映画『PERFECT DAYS』を鑑賞してきた。
初ヴィム・ヴェンダース監督作品😌
派手な演出や展開はないのだけれど、心にじんわりと響き続ける作品だった。
特にラストシーンが忘れられない。
そして、起用楽曲が印象的で、鳥肌がたった。
音楽って単体でも楽しめるけど、映像と共に演出されるとドラマチックで一生記憶に残る。

この映画の平山もそうだけど、日々のルーティンがきちっと決まっていると自身が選び抜いたその行動のプロセス一つ一つを愛でることができるのかもしれない。
朝一のコーヒーも、ドライブも、仕事も、ランチタイムも、銭湯も、行きつけの居酒屋も、読書も。
同じ順番で、同じ時間に、同じ視点で物事を見つめるからこそ、些細な変化に気付いたり、一瞬一瞬を尊く感じられる。
そして、その中で起こる外界から刺激が毎日を彩る。

平山は無口な男性だけど、それぞれのコミュニティで見せる顔は違うし、何を言われても動じない人かと思ったら、しっかり怒るし、喜ぶし、驚くし、涙も流す。

人は、誰かと関わった時に感情を揺さぶられる。
幸せとも感じるし、傷つくこともある。
でもそれは一人の時間があるからこそ強調されるものかもしれない。
人と同棲していると安心するし賑やかだけど、それによって誤魔化されてしまう感情がある気がしている。

考えてみれば、私の毎日はルーティンと呼べるものがほぼない。
起きる時間、寝る時間もバラバラだし、在宅・出社も、ご飯の時間も仕事内容も、全てその日暮らし。
飽きないけど、バタバタしていて辛くもなる。
一生整うことがないまま、生きている感覚。

平山に憧れる。
彼が下町に住んでるってところから、東京の西側が好きな自分は一生味わえないかもしれない。

てか、役所広司が綺麗なおじさんだった…
普通の人とは到底思えないほどの清潔感とダンディのベストミックス。
「えっ顔水洗いだけでこんな肌保てる?」とか余計なこと考えちゃった。

今日はしっかり「Feeling Good」聴きながら通勤して、グッときた一日だった。
また、私は寝るべき時間に寝られないでいる。


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