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勿忘空_歌詞
猫の唄を目覚ましに
起き上がりざま本の山を崩す
葉桜の梢目のすみ
大きな幟と触れ合おうとす
白い空気が吸いたくて
唄の行方も気になったから
木造窓開け身を乗り出す
大家が花壇に水をあげてる
香りがあの日を手繰り寄せる
遠く笑う山の霞を白抜いていた
ふっ
と心中甘苦い新茶のような懐かしさが
颯爽と風に持っていかれ空に見送る
蓋をしてた思い出の
ラベルをキュッと書き直し
カラリと仕舞い込む元の引き出しに
中身はきっと行方無し
猫もどこかへいったみたいだ
空は呑気にまだそこに
あの日もこんな色だった
また風が吹く柔らかく
ほろ笑い背を預けて
向きなおる四畳半
今日は何をしようかな
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