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歌詞_校舎屋上のカラス

◆A
今しか見られない景色があるという
どうにもピンとこないまま日暮れを患う
しじまに程遠いブラスバンドと声出し
ストラトを反らしている目を瞑る屋上
風に撫でられて時に浮かぶよう
心地いいまま揺蕩ってあの太陽まで飛んでいきたい
みんな知らないわたしだけの居場所に現れた
レスポールを引っさげた君を見遣る屋上
懐かしいね

◆B右
カラスなんだよって言ったね
めっちゃ疎まれて笑っちゃったって
緩むことのないそして震えない
弦と心が見過ごせないと
誘うボクに説教おじだるいって
いやタメじゃろがい!
とか滑ったのに
キミも皮肉に笑ってみせたよね
それから屋上のカラスはずっと
こころからの友達だったのにな

◆B左
最初はめっちゃダルいと思っていたよ
独りでいるのが好きだったからね
でも君はカラスが好きだとわかったからね
大切な友達ができてさ
嬉しかったよ
でももう無理だから
ごめんね

◆S
今日帰り際にふと目を上げた
あの手摺にいつも黒い影があったこと
もう言っても仕方ないことばかり浮かんでは消えた
懐かしむことしかできないボクをどうか笑ってくれよ
久しぶりに手に取ったチューナーは
電池切れなのか
何の反応も返さない


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