IVSにボランティアスタッフとして参加してみた個人的な感想
2023年6月28日〜30日までの3日間、京都でIVS Kyotoが開催されていました。投資家でも起業家でもない私は、有給を取りボランティアスタッフとして本イベントに参加してきました。
イベントを通して感じたことなどを備忘録的にまとめました。
私がIVSに参加したモチベーション
そもそも、エンジニアである私がIVSに興味を持ち、有給を取得してまでボランティアスタッフをやったのかについてあえて書くとするならば以下です。
スタートアップ企業、特に自分と同年代がSIerについてどのように思っているのか。スタートアップから見てSIerの位置付けは?
Cryptoについて、実際のところビジネスに使えるの?
それぞれ、個人的に感じたことをまとめます。
SIerの位置付けについて
SIerとスタートアップは遠い存在なのか個人的にはNoで役割の違いだと思っています。ただ、価値観に乖離がありすぎて両者が分かり合うのはかなり先なのではと思ったのが私の感想です。
IVSで感じたスタートアップ企業の価値観
IVSには私と同年代(20代後半)で起業をしていて既にエンジェル投資に回っていたりある部門の責任者を任されていたり、VPoPに任命されていたりといった方々が当たり前にいました。
2年前にできた会社で1年以上在籍していたらベテランという位置づけなのでそれは納得なのですが、彼らは既に自分で製品やサービスに対して責任を持っていて、会社が解決しようとしている課題に当事者意識を持っていました。
解決したい課題に当事者意識が持つというのは、ビジネスモデル上SIerの中で経験することが難しいので、課題に当事者意識をもって働けるスタートアップは少し羨ましく感じました。
SIerとスタートアップの関わり方についての個人的意見
スタートアップ立ち上げ初期の人と話すと自社のプロダクトは自社で作るし、納期ありきの開発はスタートアップとは相性が悪いとのことでした。
ここに関してはSIerがこれから変わっていくべきだと思っています。
納期ありきの開発はそれはそれで必要なことかと思いつつも、Customer Successを意識してユーザーの声を聞くようなアジャイル開発の進め方もSIerの中で一般的になりつつあります。
それからパッケージ製品についてはカスタマイズをできるだけせずにコンサルティング領域にシフトしていく。
そういったことができるようにSIerが変化していることをもっと発信していくべきだと思っています。
SIerのイメージが数年前のまま変わっていないというのをIVSの参加者と話していて強く感じました。
それから、スタートアップはSalesforceのような会社の規模に合わない製品を契約してしまって、結局使いこなせない上に解約ができないという状況に陥ることがよくあるとのことです。スポットコンサル的な立ち位置でシステムのコンサルをするようなことはスタートアップ向けにできるのではと思ったりもしました。
私個人の意見としてはSIerもスタートアップの考え方を取り入れていきつつ(理解しようとする)一緒に成長できるようなスキームが作れれば良いのではないかと思いました。
ユーザーテストをする。アンケート、路上調査でとにかくユーザーの声を聞く。
PoCを作って早い段階でニーズ検証をする。
SIerも誰のシステムを作ってるのかユーザーの近くに行くマインドを持つべきだと思いました。
Cryptoはビジネスに使えるのか、決済の今後について
時間的にCryptoのセッションを聞けたのが一つだったのでこちらをピックしました。
フルで聞けたのはこのセッションだけでしたが、これだけでもかなり濃い内容でした。
通過の自動運転の話をしてる辺りで支出管理システム「バクラク」を作ってるLayer Xは決裁で必ず通る支出の部分をシステムで抑えていてうまいなと思いました。
Layer Xの松本さんの他にも
メルコイン取締 役會川さん
日本銀行 フィンテックグループ長 鳩貝さん
Toyota blockchain Lab 上野さん
Cryptoassets Governance Task Force 楠さん
がパネリストに入っているとても濃いセッションでした。
鳩貝さんの
という日銀視点での言葉が一番心に残りました。民間が面白いことにチャレンジできるようにすると言ってくれるのはとても心強い。
IVSで感じたスタートアップの熱量
これはStartupWeekendでも感じたものに近しいのですが何かを新しく始めている人というのは何かとてつもない熱を持っているのだと思いました。
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