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麻雀マナー大全~その1

せっかくのゴールデンウィーク、なんと1度も麻雀牌に触れずに最終日を終えようとしています…
こんなことは麻雀を覚えてから一度もなかったと思いますが、3密の極みとも言える遊びのため、やむを得ないところですね。それでも地元の雀荘では、牌や椅子の除菌、手のアルコール除菌、窓全開&換気扇と扇風機のフル活用、お客さんのマスク着用などでギリギリまで営業していましたが、GWの1日前から休業要請を受けて5月6日までの休業を決めていました

麻雀愛好家の皆さんはさぞつまらないGWだったかと思いますが、そんなときこそ自分の麻雀に対する姿勢を見直していけたら少しでもプラスになるかと思います

ということで、これから2回に分けて、麻雀マナーについて触れたいと思います

ただ、具体的なマナーを個別に考えて前に、大前提となる基本姿勢をまとめます
それは
『自分のマナーには厳しい目を向け、他人のマナーにあまり拘り過ぎない』
ことです
以前の記事で、麻雀に勝つ要素として、相手に嫌われず相手を嫌わない姿勢の重要性について書きました。マナーの話はまさにそれに繋がります

マナーは自分が気をつけるようにしていればいいのであって、他人のマナーを気にし過ぎるとイライラがドンドン溜まり自分に損しかないです
それでも耐えられないなと思ったら、丁寧な姿勢で『○○が気になるので、控えていただけませんか』と話すか、無理をせずその卓を抜けましょう
特に言い方はすごく重要で、『○○すんなよ』とイライラに任せて高圧的に言うこともそもそも人としてマナー違反だと理解してください


では、まずマナーとは何か

ベースとなる姿勢は片山まさゆき先生がその著書『牌賊オカルティ』で書いてます

それは「対戦相手にリスペクト」です

まさにこの姿勢が大事!

私もこの姿勢が本心からできてるとは言いません。でも、どれほど腸が煮えくり返っても、相手に不愉快な思いはさせないよう自分を抑え、行動に出さないように気をつけています。ただ、やはり、自分の本心を違う方向に向けるのは容易ではないので、せめて相手に不愉快な思いをさせないことを意識してもらえてばと思います


では具体的なマナーについてマナ悪度を測定しながらまとめてみます

①先ヅモ/マナ悪度★★★★★(測定不能レベル)
これは、そもそもマナーではなくルール違反というか、麻雀というゲームに対する冒涜です。無礼極まりない最低の行為です
ツモ牌を見られるのは一人だけというのが伏せられてる牌を使っている麻雀の一番の原則でしょう
これははっきりと『先ヅモはゲームにならないので止めてください』と言うべきもので、それでも治らないならその人とは麻雀を打たないほうが良いです
そして、先ヅモする人に限って、注意すると『前の人が切るの遅いから』みたいな言い訳というか逆ギレをしてくることがありますが、本当に最低です。これって煽り運転する人間性と同じですよね。恥じるべきです
年々先ヅモは禁止とされるフリー雀荘は増えてきますが、地方やセット麻雀では多少残っているように思われますし、ノーペナルティなのも甘いです
ただ、私が先ヅモする人に腹が立つかと言えば実はそうでもないです。その理由は、先ヅモする人は麻雀が弱い、からです。もう、カモが一羽いると思って割り切ることもあるくらいです(笑)。だって、自分の逸る気持ちの制御もできないメンタルで、先ヅモしてたら鳴かない手&先ヅモ止めたら鳴く必要があるのか聴牌であることを無造作に情報公開し、且つ、他人の手についての情報収集の機会を減らす、その程度の打ち手なんです

②口三味線/マナ悪度★★★★★
これについてはマナーというだけでなく私はルールで禁止して罰符払いにすべきものだと思っています。麻雀の面白さを半減させ、人を口先で騙してポイントを稼ごうとする姑息な行為です
そんな姑息で下品なことまでして当たり牌釣りだして嬉しいですかね、恥知らずですよね
口三味線というと『下りるかな』と言いながらリーチ者の現物切ったら『ロン』というみたいなケースがよくあるものですが、そもそも「捨て牌以外の情報を与えること自体(作為であれ、正直であれ)がマナー違反」だと理解して欲しいです
最近あった例では、捨て牌に並べた面子を指差しながら「失敗したわ。一面子並べた」みたことを言いつつ七対子でロンする人や、同じこと言いながら小四喜アガる輩がいました。最低!
口三味線と書きましたが、わざと余計な表情をすることも三味線の一部です。これは本当に多いケースですが、 リーチを受けてため息吐きながら現物を切って下りたように見せて、実は現物でテンパイしててロンみたいなものも三味線だと認識した方がよいです

③強打/マナ悪度★★★★
これ普通に牌を切るときの音を無音にしろということではありません
不必要な大きな音を立てないようにするということです。失敗したり、危険牌切るとき、興奮したときなどに感情任せの強い切り方をしないということです。静かに淡々と打ってるのに、いきなり近くで大きな音がしたら不快ですよね
それに、叩きつけるような打牌したら、麻雀牌が傷つくこともあります
中には「俺は他人の強打気にならないからいい(俺もやる)」みたいなこと言う人がいますが大間違い。不愉快に思う人がいることを理解して、自分を抑制するようにしてほしいものです
しかし、これ麻雀プロでもやる人がいるから困ったもんです。捨て牌を左手で押さえながら右手で叩きつけながらリーチ宣言する最低のマナーについて、解説者のプロも「出ましたアトミックリーチ」みたいなことをいって許容してます。これせめて「プロとして恥ずかしいので、不必要な強打は止めてほしいですね」くらいのこと言えばいいのに、ネタのひとつみたいな感覚でいますから救いがたいです

④小手返し/マナ悪度★~★★★
少し扱いが難しいのですが、強打の項目で「不快な音」の話をしたのでついでに触れます
マナ悪度★★★の小手返しは、対局中ツモ番以外のときにずっと右端の牌を二三個カチャカチャやってる小手返しです。小手返しでなく端の牌を持ち上げて他の牌を叩くようにカチャカチャ鳴らすことも同様です。耳元に蚊が近寄るようなイラつくうるささになることを理解して欲しいのですが、鳴らしてるほうは自分のリズム取っている感じだから気づきにくいんですよね。なので、知ってほしいマナ悪のひとつとして触れておくことにしました
なお、マナ悪度★という触れ方については、ツモったときにやる小手返し自体、現代麻雀における存在意義がないのではという問題提起です。私もたまに手慰みでやることがありますが、小手返しはもともとツモった牌がどれかわからなくする、またはツモ切りか手出しかわからなくするために産まれました。麻雀の戦術が確率されていないころや、手積み&イカサマみたいなものがまだあった頃の目眩ましみたいな技で、別に今となっては特段の意味を為しません。小島武夫さんの牌捌きなどでかっこよく見えるのかもしれませんが、対局者は別に小手返しを鑑賞してません。新たに覚えなくてよいスキルかと思います

⑤タバコ&息の吐き方/マナ悪度★★★★
私はタバコをまったく吸いませんが、同卓者がタバコを吸うのを絶対嫌だと拒否するほど嫌煙家でもありません
ただ、気をつけてほしいことが二つあります
一つは煙を前、つまり卓上に煙を吐かないで欲しいです。麻雀はツモるときに前傾姿勢になります。タバコの煙が渦巻くなかに頭を突っ込むのはすごくイヤな気分になります。タバコを吸うのが上手な方は、唇の端から細く横に出したり、顔を横向きにして出したり、いろいろ工夫をしてくれます
二つめは置きタバコ。大して吸いもしないのに、タバコに火だけつけて灰皿に置いたままの人はけっこういますが、これは同卓者としては最悪です。常識ですが、タバコは副流煙のほうが主流煙より何倍も有害です。タバコを灰皿に置いたままで周りの人を薫製にする行為は事実上の傷害行為です。火をつけたら灰を落とすとき以外は置かずにむしろずっと吸っていて欲しいくらいです
タバコを吸うほうが吸わない周りに迷惑をかけているわけですから、気配りを忘れないで欲しいと思います
さて、タバコに関連して、もうひとつ触れたいことがあります。それは息の吐き方。たまにいるのですが、ため息というか大きな息を前に吐く人がいます。四人向き合っているゲームをやる以上これも不快感を与えます。麻雀のマナー違反というより人としてのエチケット違反です。また、こういう息の吐き方をする人に限って息が臭いんですよね~(笑)。口を閉じてれば自然と鼻息となって息は出ますし、ため息もせめて下向きにすれば迷惑をかけないと思います

⑥携帯スマホ利用/マナ悪度★★★★
これはなかなか難しい問題です。実は若い人ほど他人の携帯利用をあまり気にしなくなっており、年配者の中に何割か気にする人がいるくらいです
ただ、やはりこれはそもそも人としてのマナーの部類に入るかと思います。特にフリー雀荘では、知らない大人が4人集まって真剣に「対局」しているのに、ずっと携帯、スマホをいじっているのは失礼ですよね
電話(年配者の中には人のスマホ利用には眉をひそめるくせに自分にかかってきた電話は平気で出る人もいます)やゲームは論外ですし、メールやLINEも対局がおわったタイミングとかに必要最小限にしましょう
なお、対局中に携帯スマホ利用をしないほうがいい理由がもうひとつあります。それは麻雀が弱くなるからです。人間の脳は二つのことを同時に行うと処理能力が一気に落ちます。麻雀に100使えていた力が、スマホをいじると半分どころか3割くらいに落ちます。歩きスマホをしてヒヤッとしたことがある人は、視野も危険察知も働かないのがわかりますよね。実際に対局現場を見てみると、スマホずっといじりながら麻雀してる人に強い人、勝っている人はいません。スマホいじりしている人は、負けているか、手が入らず心が折れ気味のひとがほとんどです。調子が良い時ですら集中しなければ勝ちきれないのに、負けてるときにさらに自ら集中力を放棄して負けのスパイラルを大きくしてどうするんですか!

さて、あっさりまとまるかと思いきや出るわ出るわマナーの話(笑)。ここで第1部として、続きは次回にします
引き続きマナーセルフチェックをぜひしていただければと思います!

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