読書感想文の書き方講座

小学生向けミニ講座を行いました

2021年夏、勤めている会社で、小学生向けに自由研究のヒントを集めたイベントを行いました。私は地方マスコミ社の社員で、社では地域のためと、社業PRのためにいろんなイベントを行っています。アートの体験教室や、科学系の講座など様々ある中、私が担当した「読書感想文の書き方講座」をちょっとご紹介します。

お断りしておきますと、私は、誰かに何かを教える資格を有しているわけでもなく、ただの活字好きなイチ社員です。が、それなりに誠意を持って色々調べて、講座を組み立ててみました。


はじめに…なぜ、感想文を難しいと思うのか

苦手という子ども達が多い感想文。そもそも、なぜむずかしいと感じるのでしょうか。

・文章量が多く、何をどう書けばいいかわからないから
・そもそも長い文(本)を読むことが苦手だから

…と推測し、書き方についての、おすすめの手順を紹介します。

  1. 本をえらびます

本が好きじゃないとしても、興味のあること、好きなこと、自分に関係のある本なら、感想文が書きやすい!
迷ったら、まわりの大人にオススメの本を聞いてみましょう

※大人とは、おうちのお父さんやお母さんやおじいちゃんやおばあちゃん、学校の先生、学校や街の図書館の司書の先生などです。特におすすめは本の専門家である司書さんたち!優しい人も多いですし(個人の感想)。


2.思ったことや、気付いたことをどんどんメモします

・この人は、なぜこう言ったのかな?
・このセリフがかっこいいな
・私にもこんなことがあったから、気持ちがわかるよ
など、思いついたことをどんどん書いていきます。ここではまだ原稿用紙ではなく、メモ用紙でもなんでもOKです。


3.メモの中から、人につたえたいこと、書いてみたいことをいくつかえらびます。

「一番感じたことは○○です」
「主人公の●●なところに感動しました。わたしも△△と思ったことがあるからです」
など。1つで300字前後書くとして、3つか4つあれば、結構な文章量になるのではないでしょうか。順番を考えながら、一つの作品として成り立つよう書いてみましょう。

4.誤字脱字、書き間違いチェック

提出する物なので、ここは大事な手順。おうちの人に見てもらっても良いでしょう。自信のない漢字は辞書を引きます。


最後に…
読書感想文とは、読んだ本のことではなく「その本を読んだ自分のこと」を書くもの

これは、講座の準備でいろいろと調べものをしているときに、作家の額賀澪さんがインタビューに答えているのをウェブで見つけました。
そのあとで、過去に感想文で賞をとっている小学生の作品をいくつか読んでみたら、実際に自分のことをたくさん書いている人が多かったこと!学校でも、そのように指導されているのでしょうか。
読書感想文に取り組もうと思ったときに、「自分のことを書こう」と念頭に置いておくだけでとっても書きやすくなる気がしませんか?

3項目めで書いたメモをまとめるとき、「この本を読んで変わった自分」「この登場人物と似ている自分」「この本によって気付いた自分」のことを書いてみてください。

どうでしょうか。

よい本と出会えることを願っています。


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