ぼっち怖くない①

中学三年生のとき。

初めてクラスで、「友達グループ」に属さなかった。

仲のいい子を見つけられなかったのである。

三年生と言えば、それまで同じクラスで仲の良かった子や、それまで同じ部活で仲の良かった子など、「以前仲良かった子」のグループが、すでになんとなく出来上がっているのだ。そこでわたしは、部活で仲の良かった子と、だいぶ前に仲の良かった子(最近はあまり濃い仲とは言えない)子、そして他はほぼ仲良しではない子しかいないクラスに配属されてしまった。

別に、わたしが特別嫌われてるとか仲良くないとかではなく、みんなにはすでに「わたしよりも仲のいい子たち」がいたのだ。だから、わたしはその輪に入っていくのが難しかった。これが一年生だったら、まだみんな顔見知りが少ないから、初めて同士でグループになりやすいのに、三年生は違うのだ。それに衝撃を受けた。

部活で仲の良かった子のグループは、わたしが興味のない小説や漫画の話題が多かった。少し入っていったが、なんとなくなじめなかった。

昔仲良かった子のいたグループは、その子の所属してる吹奏楽部の話題が多くてついていけなかった。でもその中に一人、テニス部の子が混じっていた。その子はジャンプの漫画、リボーンが好きで、ジャンプを読んでいたわたしと仲良くしてくれた。まあ、わたしはリボーンは読んでなかったから、微妙に会話が噛み合わないことが多かったんだけど。

そんなふうにグループに入ってはなんか違うなあとフェードアウトして気づいた。「無理にグループに入るのはやめよう」と。わたしの通っていた公立中学は、お昼ご飯も給食制で、近くの席の子6〜7人と机をくっつけて班になって食べる形式だった。だから長い休み時間にぼっちになることもない。むしろ、各々の趣味で形成されたわけでないその班分けされたメンバーと話すのが、わたしは好きだった。なんの話をしてたかなんて、全然覚えてない。ふつうだったら話さない男子や、バスケ部の女の子と喋るのが、わたしは好きだった。


今日はもう寝ないといけないので、次回に続きます。



同じノートパソコン、8年使ってます!