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今さらながらの京都音博2023参戦レポ

10月の3連休の中日、京都にやってきました。目的は「京都音楽博覧会」です!くるりが主催する音楽フェスで、2007年からやっているらしい。前々から行ってみたいと思っていたので、ついに参戦です(初日はチケットが売り切れになっていたので早めに買ってよかった〜)。



1、フェスの朝は早めに

10時開場で、12時開演(くるりの開会宣言は11時55分から)。前日、一緒に行く友人にLINEしました。「10時に入りたいから9時半京都駅集合でいい?」

会場に入ってからライブが始まるまで2時間ありますが、こういうフェスは早く行くに限ります。ガチ勢からしたら、全然早くもないですが。友人の「そんな早く行くの?」という無言の圧を押し切って、強引に集合時間を設定しました。

当日、京都駅から15分歩いて、会場である梅小路公園にイン!普段は誰でも入れる芝生ゾーンに仕切りができ、非日常感がわくわくをかき立てます。スマホのチケットを受付のおねえさんに見せると、リストバンドと「音博シート」を渡してくれました。音博シートとは、いわゆるレジャーシートなのですが、会場内ではこのシートのみ敷くことができます。レジャーシートなど持って行っても敷けないので注意です。限られたスペースをみんなで楽しむ配慮ですね。

会場はリストバンドを見せて入るステージ・客席エリアと、誰でも行けるフードやグッズを買えるエリアに分かれています。

まずはシートの場所取りに行きます。音博らしいのれんをくぐり、リストバンドを係りの人たちに見せつけてついに入場!

客席部分は、ステージ目の前のスタンディングゾーンと音博シートを敷けるシートゾーンに分かれています。10時20分くらいの時点でステージに1番近い前方のシートゾーンは埋まっていました。どうしても前の方で座って見たい人はもっと早く来ないとむずそうです…。

われわれは真ん中のブロックの前の方に陣取りました。音博シートを広げるとこれがまたかわいい。チケット代がちょっぴりお高いかなと思ってましたが、こんなかわいいレジャーシートが付いてるなら、もはやお得に感じてきます。

ちなみに、会場の後方にはキッズスペースもありましたよ。


2、グッズと腹ごしらえ


続いてグッズを買いに行きます。何といっても音博シートにも描いてあった、このイラストがかわいい!京都タワーの周りで猫ちゃんがぐるぐる回っています。隅には京都水族館でイチオシのオオサンショウウオも楽しげです。

Tシャツとキーホルダーを買わせていただきました。Tシャツのカラーむっちゃ悩んだけど、1番派手なのにしました。フェスなので。フェスは派手が許されるのです。他のカラーは白とアッシュでした。

※消しゴムマジックで人を消しています


音博の看板前で撮影を済まし、開演前の腹ごしらえ。京都ゆかりのグルメが多い気がしますが、佐世保バーガーなんかもありました。ラーメンを購入。屋台ゾーンの前にはイスがたくさん用意されていたので、食べる場所難民にはならなさそう。客席まで移動するのは、特にラーメンなんかのスープが溢れちゃうぞ系は結構大変なので、すすすっとその場で食べてしまいました。

器はリユースカップ。環境に配慮されているようで、ゴミの分別もしっかりされています。

リユースカップにもロゴが!


3、いろんな参戦スタイル


さて、時間は11時40分。陣取った場所に戻ると、周りに人とシートがたくさんで歩くのも一苦労なくらいでした。

フェスでの醍醐味のひとつと思っているのが、他の人の参戦スタイルを観察することです。近所からふらっと来たよみたいな普段着の人がいれば、アウトドアブランドに身を包んだいわゆるフェスコーデな人もいて、それぞれのスタイルが結構参考になったりします。今回むっちゃいいなあと思ったのが、背もたれ付きの低いイスです。座面がほぼ地面の高さと変わらない座椅子みたいなのもありました。楽そうだし、後ろの人の邪魔にならないからいいなあと。イスの持ち込みはルール上ダメと書いていましたが、人の視界を遮らないところや後方では使用している人もいました。それに対してのお咎めはなさそうだったので、持っていく場合は思いやりとともに使うのが良しです。


4、ついに始まった!


11時55分、くるりの開会宣言があり、ついに音博開始です!ここからは音楽にさして詳しくもないですが、ざざっと出演アーティストの感想を述べてみます。

「羊文学」

芯があるのにか弱いような、風にかき消されそうで何にも揺るがされなそうな、声と音楽がたまりません。聴いてるとなぜか安心します。大丈夫、大丈夫、って言ってもらえてる気がします。「光るとき」「more than words」「マヨイガ」が好きです。


「ハナレグミ」

陽気なおじさま。「オリビアを聴きながら」のアップテンポカバー、みんなで「疲れ果てたあなた 私の幻を愛したの」を歌ったのは最高で、変な感じでした。オリジナルは別れかけか別れた直後か、すれ違ってしまった二人を憂うように聞こえたけど、このカバーをノリノリで歌うと全て吹っ切れた気持ちのいい曲に様変わりしました。雨が降り出していたけど、心の中は突き抜けるほど晴れたような気持ちでした。


「中村佳穂」

透き通る声が雨粒みたいにしっとりと沁みます。それを湯船に集めて浸かりたい。(?)あっちにこっちに声が跳ね回るけど、いつまでも聴いていたい。まさに音を楽しんでいました。コーラスのおふたりも最高でした。「get back」「きっとね!」が好きです。


「マカロニえんぴつ」

マカえんは何回かライブで聴いたことありますが、毎回音源のままだ!と感動します。ボーカルのはっとりさんはマジで口から音源です。大好きな「レモンパイ」が聴けて嬉しかったです。「悲しみはバスに乗って」「ヤングアダルト」が好きです。


「槇原敬之」

ステージで嬉しい、楽しいとはしゃぐマッキーが印象的でした。その姿を見て、知っている曲を変わらない歌声でいくつも聴けて、こちらも笑顔になりました。10月からFM COCOLOでラジオが始まったらしく、翌日まんまと聞いてしまいました。選曲も素敵なので、多分毎週聞きます。「もう恋なんてしない」「遠く遠く」「僕が一番欲しかったもの」が好きです。


「くるり」

ここで懺悔しますが、くるり主催なのにあまりくるりの曲を知りません。「上海蟹」と「ばらの花」の知っている曲をしてくれてありがたかったです。ハナレグミあたりから降り出した雨は止むことなく、もうこの頃には雨がしみて、手も体も冷えて、極限な中のくるりでした。極限なくるりも乙なものでした。


そして帰り道には雨足がマシなるというね。困ったものでした。雨予報のある日にフェスに行く際は、防水性能の高いカッパ、長靴、着込める服、人によってはカイロがあるとあなたの命は救われます。友人は自分よりも軽装だったので、後半はブルブル震えていました。行かれる方はそうならぬようお気をつけて。

服は濡れると冷たいことを改めて知る


5、さよならさんかく また来て四角

翌朝、ベランダに干したカッパが風に揺れていました。透明人間みたいで、なんだか自分の心も京都に置き去りのままな気がして、寂しいけど幸福感に満ちていました。来年も行きたいなあ。アーティストも会場も、客層も、のんびりした空気が漂っていて、フェス初心者や家族連れにはもってこいだと思います。とりあえず、全アーティストのセトリを漁って余韻にまだまだ浸りたいと思います。以上、音博レポでした。



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