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群青色のキャンバスに 筆を一振りすれば 彩どりあざやかに 発光するインクが リズムよく飛び散り 心に重く打ち込まれ 恋模様を描き出す 夏の夜だけに かけられた魔法 あなたを待つ わたしの纏う浴衣は 紺地だったかしら それとも 白地だったかしら *** >> 花火大会? あんまり行ったことない << ねぇ、冗談でしょう? 恋をしたら イコールで結ばれても おかしくないと思っていた 「花火大会」 好きな人と それはもちろん 好きと通じ合う前の人とでも 人
高校生になって 初めて自分で選んだ浴衣は あざやかな黄緑と黄色が美しい生地に 赤いトンボが描かれていた いつか 紺地の浴衣が似合う 素敵な大人の女性になりたいと 夢見てたことを 思い出す *** << レディーボーデンのチョコアイス、売ってなかったのよ 紺地に彩どり美しい朝顔が咲く浴衣に えんじ色の帯を合わせ 可愛らしく文庫結び(リボン結び)にした後ろ姿は まるで高校生の時に戻ったようで 気分は最高潮 >> レディーボーデンのチョコが売ってないなんて、どこに
打ち上げ花火を見上げながら ふたりで過ごした けして明けない夜 きっとあなたも さほど遠くもない過去の想いが 引っ張り出されて あふれてしまったのでしょう わたしを通して 今も忘れられずにいる 白い浴衣の彼女の存在を *** 遅かれ早かれ いつかはわかることだった 気づかないふりをして 見えない気になって 浮かれてた現実のわたし 初めてあなたの現実の声を 聴くことになって 気づいてしまった想い あなたを本気で好きになりかけている 現実の年齢差は15以上 あり得