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そっか。離婚しよう。

満を持して迎えた、約束の日曜19時。
私はギリギリでお友達に会いわちゃわちゃして長引いてしまった
愛犬なっちゃん散歩からの帰り道を走りながら、
もう一度聞くこと、そして言うことを反芻していた。

夫と改めて久しぶりに向かい合い、ダイニングテーブルに座る。
特に感情は沸かなかった。
もう、諦めていたのかもしれない。

まず私から口を開き、これからどうするつもりかを尋ねる。
彼から引っ越しの日程や持っていきたいもの等の話が始まった。
ひと通り家賃や水道光熱費等の振込先の変更等実務的な
話を聞いた後、
それで、今後どうするつもりなの?と聞くと、

彼:別拠点生活になっちゃうから、1か月に1回は帰ってこないといけないと 
  思ってるよ。
  それかこちらに来るなら、3か月後から住居変更が認められるから、
  もしこちらに来るならそれで手続するよ。

は?

私:え…こっち来るならって、私がそっち行ったら、ずっと働いてほしいの
  変わらないんだよね?そしたら名古屋で正社員として就職するって
  こと?(この話、二度目)
  え?何で私ばっかり犠牲になんなきゃいけないの?私の人生は何なの?
  私ばっかりあなたに合わせていかなきゃいけないの?

彼:だから、それは自分で好きにしたらいいと思う。

私:だけど、働いてほしいのは絶対変わらないんだよね?

彼:それは結婚した時からの約束だし、変わらない。

私:そもそも私がこの間言ったこと覚えてる?
  ついていくにせよ、ついていかないにせよ
  無職の人に退職したのは自分の都合だから
  家計の負担は今まで通りっていう
  思いやりの欠片もない態度が信じられない。
  あなたがその考えを改めてくれないなら、私はこの先の人生を
  あなたと共に歩みたいとは思えない。離婚したい。

  この間もお互い一人で生きていった方がいいんじゃないかって
  離婚した方がいいんじゃないかってそう言ったんだよ。

彼:あんまりはっきりとは覚えてないけど、
  そういう意味だとは思わなかった。
  そっか。離婚しよう。
  結婚した時からそういう約束だったし。
  (そんな約束はしていない)

ふっ。

思わず笑ってしまった。
覚えてなかったんかーい!

私:今までのこともそう。あなたは私のことばかり責めるけれど、
  自分は欠点はないの?お互い様っていう感覚があなたにはないよね。
  思いやりがないよ。人が一緒に生きていくっていうのは、思いやりが
  なければ難しいよ。

彼:君も俺のことばかり責めるけれど、自分が悪いっていう感覚はないの?
  ベッドで寝なくなったのも部屋を綺麗にしてくれないからだし、食べ物
  を食べなくなったのも家事をさせて悪いと思ったからだよ。

私:仕事してる時だって私がしんどいのは気づいてたよね?
  その時も家計の負担が多いからって、家事をもう少しやろうとか
  気遣ってくれなかったよね。
  それに私はいつもお互い様と思って、あなたのことも基本的に
  気づいたことは自分でやっていたよ。

彼:だから大変そうだから自分のことは自分でやってたじゃん。
  忙しくて、独身時代と変わらないけど、自分でやってたよ。

私:私はそんなこと望んでない。それに、お互いでそれぞれのことをやった
  ら、例えば料理や洗濯が一緒にやれば1.5の労力で済むところを2でやっ
  ているから変わらないよ。そもそも覚えてないのかもしれないけど、
  料理もこの食材は嫌だとか野菜は新鮮なうちに使わないと嫌だとか
  洗濯もこの洗い方じゃ嫌だとか言って、自分でやるって初期の頃に
  言ってたよ。
  あとね、話が戻るけど、夫婦は扶助義務と言って、収入格差がある場合
  多い方が支えるっていう義務があるからね、法律的にも無職の人に
  請求するのは間違ってるんだよ。
  私の年金とかも世帯主のあなたの名前で届いてて、それは旦那さんが
  いるんだから払えるでしょっていう意味で来てるんだよ。
  でもあなたにはその考え方はおかしいって言われちゃう。
  でもさ私が弁護士さんのところに行ったら、無職の期間はあなたの給料
  の半分は私のものとして請求出来るんだよ。
  それでも考えは変わらないんだよね?

彼: <. .  . しばし無言。>
  変わらない。
  結婚前からの約束だし。

私:(いーや、そんな約束はしてないし、
  ラブラブ期には辛かったら仕事辞めていいからねってお互い言い合って
  たわ。でも今更そんなことを言っても、覚えてない
  と一蹴されるだろう。)

私:分かった。そしたら、引っ越す前に離婚届を書いていってほしい。

彼:来週の日曜なら大丈夫。

私:じゃあ今週中に離婚届取ってくるので、
  来週の日曜19時に書いてください。

彼:分かりました。
  <珍しくその後も席に座り続ける…>

私:(うーんあとは大体話せたし、大丈夫だな。
   やっぱり分かってもらえなかったな。
   でも思ってたことは全部伝えられたし、
   もういいや)
  <すっくと立ちあがり、晩御飯の準備を始める>

と、まぁこんなわけで、

やっぱり離婚することになりましたー!

なぜか頑なに自分の意見に固執し続ける彼は
やっぱり変わってくれなかった。
(ましてや話したことも忘れてる始末…)

そしてあっさりと、
そっか。離婚しよう。
と言われてしまったのでした。

次回、離婚届の書き方。編
今見たら、成人の保証人2人が必要みたいー!

どうしよー
誰に頼もう…
結婚と違って、非常に頼みづらい…

離婚が決まった今、清々しい気持ちと
両親への申し訳ない気持ちでいっぱいです。

私の見る目がないせいで、
ごめんなさい。

やっぱり誰でも自分を大切にさせてくれる人と
一緒にいるべき!
本音を曲げなきゃ一緒にいられない相手とは
いるべきじゃない。

心からそう思う。

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