見出し画像

BUMPの「Merry Christmas」を聴いてくれ

BUMP OF CHICKENの「Merry Christmas」を聴き続けてもう何年経つだろうか。

BUMP OF CHICKENは私の大好きなバンド。全てが好き。曲も歌詞もメンバーもみんな好き。
好きな楽曲はありすぎて絞り切れないが、毎年この時期は必ず「Merry Christmas」を聴きこんでいる。
一般的にBUMPの冬ソングといえば「スノースマイル」と答える人が多いのだろうが、私はこの「Merry Christmas」がこの上なく好き。大好き。

この曲はBUMP OF CHICKENの14枚目のシングル「RIP」のカップリングとして収録された。
が、その後のアルバムには収録されなかったため、比較的知名度が低い。(ベストアルバムには収録された)
いわば知る人ぞ知るBUMPの名曲とも言えようか。

6/8の拍子に乗せて奏でられるどこか懐かしさを感じる暖かいカントリー調のメロディ。
そして何といっても注目すべきはその歌詞。

嬉しそうな並木道をどこへ向かうの すれ違う人は皆知らない顔で
大声で泣き出した毛糸の帽子 空に浮かぶ星を取って飾りたいと言う
待ちぼうけ腕時計赤いほっぺた 白い息で冷えた手を暖めながら

一人歩きながら見ているクリスマスの街並みが歌われている。
周囲の様子が私情を交えずにそのまま描かれるため、クリスマスの賑やかな様子を横目にただ一人で彷徨っている場面が頭に浮かぶ。非常に映画的な歌詞。

これらクリスマスの描写の合間に

今夜こそ優しくなれないかな 全て受け止めて笑えないかな
いつもよりひとりが寂しいのは いつもより幸せになりたいから 
比べちゃうから

と主人公の感情が歌われる。
クリスマスという特別な日だからこそ、いつもより優しくなりたい。
クリスマスという特別な日だからこそ、いつもより寂しさを感じてしまう。
この歌詞に共感できる人、多いのではないでしょうか………。
そしてこの歌詞、ものすごくBUMPっぽい~~

そこにひとすじの星が流れ、変化が生まれる。

信号待ち流れ星に驚く声 いつも通り見逃したどうしていつも
だけど今日はそれでも嬉しかったよ 誰かが見たのなら素敵な事だ
そんな風に思えたと伝えたくなる 誰かにあなたに伝えたくなる
優しくされたくて見てほしくて すれ違う人は皆知らない顔で

クリスマスという特別な日だからこそ、優しくなれた、寛容になれた。
クリスマスに生まれた主人公の心の変化。その一方ですれ違う人たちはいつも通りの何でもない 顔。
一見冷たくも感じられるここの最後の歌詞がすごく好き。
心の中に暖かい何かを抱えて、いつもと変わらない日常を歩く。でもそれが今日は少しだけキラキラ輝いている。すれ違う人たちにもそれぞれ一人一人のクリスマスがある。メリークリスマス。

ああ、一つの映画を観終えたかのような充実感。
この曲を聴いた後必ずそう感じる。

MVも最高なので是非そちらも見てほしい。
BUMPのメンバーが終始街角でストリートライブをしているのだが、通りかかる人々は誰もそれを気に留めない。
メンバーたちを背景に、BGMに、色々なクリスマスの様子が描かれていく。
まさに歌詞をよく表したMV。

2017/12/24にBUMP OF CHICKEN公式から「Merry Christmas」のライブ映像が届いた時は泣いた。本当に泣いた。
この曲がBUMPからのクリスマスプレゼントでメンバーがサンタなんですね~。

本当に良い曲なので是非聴いてください!そして是非MVも見てください!

メリークリスマス!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?