世界を知る前に日本を知る
日本ってどんな国?
高校2年生、ニュージーランドに高校のプログラムで留学に行った時、現地でホストファミリーに聞かれ、私は上手く答えられなかった。
生まれて22年日本にずっと暮らしている純日本人の私は、それなりに日本を知っているつもりだった。
ただ、有名な桜とか四季とか、京都とか。誰でも知っている所謂"日本"しか出てこなかった。その時、恥ずかしく思ったのだ。当たり障りのないことしか伝えられなかった、私に対してホストファミリーは自国について色々なことを教えてくれた。その時に、世界を知るのも大事だけど、日本を知ることも必要なのではないか。実際に見てみる必要性は、日本も世界も変わらないじゃないか。国際的なことを学ぶことのできる大学を志望していた身として、強く思ったのだった。
大学に入学後、大学卒業までに47都道府県を巡ろうと改めて決意した。少しずつではあるものの、1人で、家族と、友人と色々なところを巡っている。
どこに行くにしても、必ず自分に課していることが2点ある。
その都道府県の郷土料理やグルメを食べること、観光地に赴くことだ。ただ通過したり上陸するだけじゃなく、その都道府県を満喫して魅力を知りたいというもとでの考えである。ある時は、ルーレットのアプリで行く場所を決めたりもした。どこに行っても、もう一度来たいと思えるところだらけだった。美味しいグルメも、東京に戻ったら食べることができないのが惜しかった。
魅力のない県ランキングというランキングも存在するが、魅力がないところなどないと私は思う。どこも土地によって良さがあるから、比べて魅力のない県など決められない。
高校2年生の時に決めたように、私は国際系の学部に進んだ。もちろん周りは世界に目を向けている。ただ、私は日本も侮れないと思う。世界だけでなく日本にも目も向けるべきという考えは今も変わらない。むしろ、国際に目を向け、学べば学ぶほど、日本を知ることの必要性も感じる。
大学生活は残り半分くらい、47都道府県巡りもおおよそあと半分である。これからもその土地毎の魅力を知ることができるが楽しみで仕方がない。これまでもこれからも、世界だけでなく日本を、日本だけでなく世界をみて見識を深めていきたいのだ。
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