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田舎にあった中華屋の話

前回の自己紹介ですが、非常に反省しております。ふざけてしまってごめんなさい。もし「まるで意味が分からんぞ!」方は是非前回の投稿した自己紹介文を読んで見て下さい。きっとモニターをたたき割りたくなるぐらい面白いですよ。てなわけで本題に行きましょう。

①田んぼ!畑!コイン精米機!(変身音~♪)

 夏休みシーズンと言うと、海だとかキャンプだとか煌びやかなイベントを想像するものです(まあ、今年はコロナでどこにも行けないでしょうが…)。ただ、こうしたイベントの中で忘れてはいけないのはやはり「帰省」ですよ。子供達からすれば、帰省中は夏休みの宿題をやらなくて済むわけですし、体よくご老体からお小遣いも貰えます。まさに一石二鳥です。兎角言う私もこんなクソガキだったわけで、当時は田んぼと畑ばかりの田舎に帰るのが毎シーズン楽しみでした。今回はそんな私の幼少期のお話をしたいと思います。
 私の帰省先は言ってしまえばそこそこな田舎で、観光するところは特にありませんでした。なのでやっていることと言えば、買っておいた「さききか」「割りばし」「タコ糸」を持っていき、近くの川でザリガニを釣ることぐらいでした。まさに典型的な田舎少年です。
 それはそれで楽しかったのですが、私にとって帰省の真の楽しみは別にありました。それは近所にある個人経営の中華屋に行くことでした。その店は何故かポツンと建っていて、通りからじゃあるのかもわからないと言う、最早どうしてそこに建てたんだ…、と言うクソ立地…。

その店は産まれる前からあった(らしい)

 毎シーズンの帰省で、私の家族一向は必ずこの中華屋に行っていました。ただ、先に断っておきたいのは中華屋と言っても本格的な中華屋ではないのです。出てくるラーメンと言えばどれも単純な味付けで、麺にはコシがなく、トッピングは申し訳程度のほうれん草・メンマ・チャーシューだったと記憶しています。言ってしまえば、ラーメンを名乗るギリギリ最低レベルでした(50点の中華屋にも劣るのか…)。まあ、良くも悪くも大衆食堂のラーメンでしかなかったと言う事です。「じゃあ、そんなの記事にするなよ…」と思う所ですが、問題はここからなのです。何故か、そこのチャーハンだけは異常においしかったのです。子供の頃、初めてそれを食べた時はまさに衝撃でした。「こんなに美味しいチャーハンがこの世に存在するのか…」そう思わずにはいられませんでした。
 それからと言うもの、私はその店にくれば毎回チャーハンを頼んでいました。まさに虜です。中毒です。その美味しさたるや、それはもう言葉で形容するには難しいものです。口内で米や具材が調味料を纏って踊るのです(なんか詩的じゃね?)。このチャーハンからはしゅきしゅきになーる電波がでているので、しゅきしゅきになっちゃうのは免れないのらー。

③ところがどっこい、夢じゃありません!現実です!

 15年ほどその店を利用したある時、その店の看板が無くなっていて、店の扉には「長年ありがとうございました」の文字。気がついたら店は無くなっていました。形あるものはいつかなくなると言うのは世の常な訳ですが、身近に愛用してた店と言う事もあって、まだ子供ながら酷い喪失感に襲われたものです。店内に飾ってあった写真や古びた漫画や雑誌など、もう見る事がないと思うと「二度目はない」と言う現実に涙が止まりませんでした。
 もう今となっては遅いですが、店主に何か一言だけでも言えばよかたと後悔しています。帰省する時にしか利用していなかったとはいえ、物心付く前からずっと通ってきた店だった訳で、個人的には強い思い入れがありました。なので皆さん「推しは推せる時に推す」と言う心情を忘れないでください。いつどこで何があるのか分からないこの世界で、好きなものに対しては軽率に「好き!」と発言していきましょう。無くなった後に嘆いたって遅いのですから…。

④あとがき

 二回目の投稿ですね。はい。ここまで読んで下さりありがとうございます。文章の中に「現役JK17才」と乖離する内容が含まれていますが、気にしないでください。私が「現役JK17才」と言えば「現役JK17才」なのです。
 あ、この話ですが少し続きがあるので気が向いたら書こうと思います。それではまたどこかでお会いしましょう。じゃんけんポイ(チョキ)!