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自分があまり賛成できない常識~「書く習慣」1ヶ月チャレンジ19日目~

「平等とわがままを一緒にするな」(「差別発言を容認するものではない」名古屋城についての“差別的発言” 河村市長が議会で質問に答える(愛知のニュース(テレビ愛知))|dメニューニュース(NTTドコモ) (docomo.ne.jp) )
「ずうずうしい」「おまえが我慢せい」(名古屋城の復元 「市民の城」でなければ:中日新聞Web (chunichi.co.jp) )
「誰がメンテナンスするの。その税金はもったいないと思うけどね」(中日春秋:中日新聞Web (chunichi.co.jp) )

 上述したのは、6月3日に名古屋市が開催した名古屋城木造天守復元計画のバリアフリーに関する討論会で、エレベーター設置を求める障害者に対するやじです(「差別発言を容認するものではない」名古屋城についての“差別的発言” 河村市長が議会で質問に答える(愛知のニュース(テレビ愛知))|dメニューニュース(NTTドコモ) (docomo.ne.jp) )。一連の報道では、差別発言を制止しなかった市側の対応が問題視されました。車いす利用者の主張を彼らはわがままと受け取ったのでしょうか。障害者は我慢するのが当然と言わんばかりの言動で、到底容認されるべきものではありません。
 第169回芥川賞に選ばれた『ハンチバック』では、先天性ミオパシーを患う主人公の女性が健常者優位の社会を批判的に捉えています。
 7月の記者会見に際して、自身も重度障害者である作者の市川沙央さおうさんは、「作品を通じて、どんなことを伝えたいか」という質問に対し、次のように答えています。

「私が一番訴えたいのは読書バリアフリーが進むことです。とにかく読みたい本が読めないのはかなり厳しいものがあるので、環境整備を進めてほしいと思います」

「我に天祐あり、と感じています」 芥川賞の市川沙央さん会見 - 産経ニュース (sankei.com)

 市川さんの言葉で自分の中の「常識」を揺さぶられたような感覚がしました。
 僕は以前から読書というのは、誰に対しても開かれたものだと思っていました。しかし、そこに障害者の視点が欠如していたことに気づかされたのです。自分もまた健常者側の「常識」に捕らわれていたのかもしれません。
 これを書き終わったら、小説の続きを読みたいと思います。物語の結末に何らかの答えが提示されていると信じて。

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