目標10:人や国の不平等をなくそう
SDGs目標への取組みは、私たちひとりひとりが、また夫々の企業が、着実に行うことが大事です。
日本では企業数の99%以上が中小企業なので、SDGsにも中小企業の取組みが必要です。しかしながら、中小企業の取組みは、限定的なのが実情です。
従業員の多様性を活用するダイバーシティ経営。大企業における国籍多様性の事例は、熟練社員と若手社員、子育て世代と独身世代など、従業員それぞれの環境で働く不平等をなくす観点で、中小企業のSDGs経営にも有用です。
そこで、まずは大企業の取組みをSDGs17目標に沿って、紹介していきます。
小売業の人手不足が深刻な課題となる中、セブン&アイグループでは、性別や年齢、国籍を超えた多様な人材による「ダイバーシティ経営」を推進することとし、人材育成に積極的に取り組んでいます。
また、サプライチェーン上の人権問題等を未然に防止するため、取引先と協同して、人権・労働面への配慮を推進しています。
外国人従業員の多い地区では、「外国人従業員レジ接客研修」を実施しています。研修は基本的に月2回で定員は約15名。従業員だけでなく、引率者としてオーナーも参加して、何をどのように学んだか、研修の内容とポイントを把握します。
研修では、日本の文化、接客の基本、あいさつ、身だしなみに始まり、袋詰めやレジ打ちのロールプレーイングなどを実践。講義に加えてクイズ形式やディスカッションを盛り込み、体験型の内容になるよう工夫しています。
参加した従業員は、「日本文化から実務まで知らないことを学べて楽しかった」「店舗に戻ってからの行為が変わった」と言います。洗剤と飲料を一緒に入れるのを嫌がる人がいることや、お釣りとレシートを一緒に手渡すことなど、「なぜそうするのか」という意味を学び、接客の質が向上したということです。
出典:http://www.7andi.com/csr/index.html