【0042】体験してきました。SDGs de 地方創生

先日、SDGs de 地方創生というカードゲームを体験してきましたので、その体験記です。SDGs de 地方創生のカードゲームの内容について書いたnoteはこちら。

主催者:パーシヴァルさん

参加してきたのはこのイベントで、

ファシリテーターはFAAVO大阪の代表でもある川辺友之さん。今後も色々な場所でファシリテーターの予定をしているそうですので、気になる方は要チェックでお願いします。

ゲームスタート

まずは、冒頭ではSDGsがどんなものなのか、そして地方創生とどうつながっているのかという話をしていただき、地方創生へのゲームに突入です。
プレイヤーは「行政」と「住民」に分かれていて、僕は「住民」でした。

こんな感じに、
・目標カード:左上1枚
・プロジェクトカード:右上3枚
・お金:左下
・資源カード:いろんな「人」とか「コネ?」とかつながり
が配られます。※おそらく各カードの枚数は参加人数で変わる。
僕の設定は下記。

色んなプロジェクトがある中から、「健康」「貧困」に関連するプロジェクト(マークがついている)を自ら実行する。これを6枚以上実行しましょう。という目標でした。

行政と住民の役割

ゲームの特徴として、プレイヤーの役割に「行政」と「住民」があり、それぞれに異なる目標を持っているという点があります。住民は「自分のテーマのプロジェクトをどれだけ実行できるか」や「いくらのお金を手元に持っているように」などの目標が設定されていて、行政は2枚のゴールが設定されているようでした。目標のカードは見ていませんが、おそらく「状況メーター」の”人口”が増えるように、とか”暮らし”が良くなるように。のような目標のようでした。資金も住民よりは潤沢にもらえているようで、それを融資したり出資したりという判断は行政のプレイヤーの自由にして良いとのことでした。

状況メーター

真正面じゃなくわかりにくいですが、

こんな感じに、「人口」「経済」「環境」「暮らし」のそれぞれのメーターがあります。一つのプロジェクトを行うごとに、このメーターに変化があったりなかったりしていくという流れ。

ゲームのターム

2018年から2030年の12年を4回のタームにわけて実施。それぞれ12分間でのプロジェクト活動でしたので、12分で3年の活動をシミュレーションする状態でした。現実と照らし合わせてるなーと思ったのは、3年が経つごとに、「人口」は勝手に流出していくことが前提で、赤のマグネットが一つ減るというイベントがあります。また、3年ごとに行政チームには、「人口」と「経済」の状況に応じて、お金が入ってくるということもあり、行政のプレイヤーは、街を良くしていくために、直接的に「暮らし」をよくする道を突き進むのか、歳入を増やすために経済や人口の対策に資金を使うのかなど、悩みそうなゲームでした。

プロジェクト実行

プロジェクトは実行すると、それぞれに応じた「達成」のカードがもらえます。

こんな感じ。ファシリテーターの受付事務局は大変そう!!w
そして、現実と一緒だなと思ったのは、それぞれのプロジェクトカードですが、実行することで、
・お金がいくら返ってくるのか
・まちの状況メーターにどんな影響を及ぼすのか
ここの部分は明示されていなくて、プロジェクトカードの中身からプレイヤーが”想像して”実行していく。というものでした。
現実でもそうですよね。。儲かると思って始めたビジネスだけど、思ってたほどは儲からなかった。。みたいなことも起こり得ると思うので。

こんな感じです。

ゲームの結果

そんな流れで、ゲームをしていった結果がこちら。

僕は、途中で自分の目標を達成できたので、それまでお世話になった他のプレイヤーを手伝ったり、「人口」を増やすお手伝いをしていました。

現実と同じ気づき・学び

このゲームは、すごく現実を模しています。現実と同じく、右も左も分からないところからスタートする。そうすると何をするかというと、全然見知らぬ人たちとも、「対話」をしないと上手くいかない。対話をすると、相手が何を求めていて、どんなリソース(人脈)を持っていて、どんなプロジェクトを知っている人なのかがわかり、互いの大事なことを補い合えたり、競合しない部分を探せる。というものでした。きっと現実でも、地方創生・地域活性はそういうことで進んでいかないとなかなか上手くいかないと思います。しかも、そこに「行政」が入ってくる。実は大きなことをやろうとした時、自分の手元だけでやらなくていい。頼る先は意外と多いんだという気づきにもなりました。
また、人をサポートするという行為には、やはりお金が一番わかり易い資源ですが、それ以上に、「どんな人を紹介できる」という人脈もお金と同じ価値を持っているということ(プロジェクトによっては特定の人脈(資源)がないと実行できない。)にこのゲームを通じて、改めて気づけました。
なんとなく言葉では理解していたけど、「人が動いてくれる、人を知っている」という価値をお金と同じ資本だと捉えると、また現実での動き方も変わるなと思いました。ソーシャル・キャピタルなどもその考え方の先には大事な考え方になるなと、思った次第です。
一緒にプレイしたメンバーにも面白い方が多く、参加して非常によかったです。2030SDGsのカードゲームのファシリテーションをする時にも、この学びのエッセンスを活かせたらと思います。

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