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気候変動・SDGsアクションLabo 通信 2022 vol.7

 第7回目の「気候変動・SDGsアクションLabo」はついに最終回「今の気持ちをシェアして、これからの活動へつなげよう」です。
各チームの雪まつりでの活動を振り返り、自分のこれからを考えます。


■第7回 〔2023年2月18日(土)〕
 「今の気持ちをシェアして、これからの活動へつなげよう」

最後はリアルでの開催となりました。
まずは、各チームの雪まつりでの活動のシェア会を行いました。


■活動シェア会

■Let’s snow worldプロジェクト

スキーが好きだけど、最近雪が少なかったり、溶けるのも早いと思っていたところから、気候変動について知識を持って雪を守る社会を作りたいと思い、雪まつり会場にて来てくれた地元の方や観光客の方に向け、雪と気候変動に関する5分程度の動画を見てもらい、二酸化炭素排出量のシミュレーションをしてもらいました!

実施時間は2時間程度でシミュレーション参加してくれた方は8名程でした。
参加者の感想として「自分の生活とその影響を可視化できてよかった」とお話しいただき、シミュレーションしたCO2排出量が多いことにも驚いていました。

活動してみて、興味を持たずに帰ってしまう人が多く、もっと積極的に声をかければよかったと思いました。また、もっと環境に関しての情報を用意して伝えるべきだったと思います。



■冬の防災と暮らしプロジェクト

冬の防災について考えるうえで、冬の有事に対してどのくらいの人が普段から備えができているのか現状把握が必要だと思い、雪まつり会場で冬の防災についてのアンケート調査を行うことにしました。

アンケートを行うにあたり、冬の防災の第一人者である日本赤十字北海道看護大学・根本教授にヒヤリングをさせて頂き、T(Toilet:トイレ)、K(Kitchen:食べ物)、B(Bed:睡眠)、W(Warm:暖房)、C(Car:車中泊・車両からの給電)という切り口を教えて頂きました。今回はその中でも、Tトイレ…携帯トイレを持っているか。K食べ物…1週間分の食糧備蓄はあるか。B睡眠…マイナス10℃以下に対応する寝袋を持っているか。についてアンケートを行い、調査結果をまとめました。

アンケートを通して、多くの方が見返りのないアンケートにもかかわらず、積極的に会話してくれたことから冬の防災については気にはなっていると感じました。防災についてなにもしていないわけではないけどどこまで何をすればよいのか、体系的にまとまっている情報源があれば需要があるのではないかと思いました。



■あたたかい木ふれあいプロジェクト

薪割り・薪ストーブ体験のプログラムに参加した際に木のあたたかさを体感し、木についてもっと触れてもらい木の良さを知ってもらいたいと思い、活動をスタートしました。最終的にはプラスチックのものではなく、意識的に木製の製品を手にすることが増え、日本全体に木育という選択肢が認知されている社会を作りたいと思っています。

雪まつり会場では、木のキーホルダー作りと、森のピタゴラスというおもちゃで遊んでもらうブースを実施しました。2時間半の活動の中で計60名ほどの方々にキーホルダー作りに参加していただいて、用意したキーホルダーもすべて無くなりました!

キーホルダー作りの時間に保護者の方とコミュニケーションができ、大人の方にも楽しんでもらえたのがよかったです。また、キーホルダーを作っている時間でもう少し木についての説明などできたらよりよかったかなと思います。



■活動認定証授与式

発表を終え、認定証の授与が行われました。

認定証サンプル
授与式の様子

授与の際には、札幌市さんから「次世代の子どもたちが笑顔で暮らせる持続可能な都市を目指すため、これからも私たちにできることを考え、一緒に行動していきましょう。」とお言葉を頂きました。
今回の認定証には札幌市長の印鑑を押していただき、カードタイプの方は「LIMEX」という石灰を使った水資源・木資源を守る素材を、ファイルにはプラスチックを使わない紙素材を使用したもので授与されました。

札幌市さんから総括として、
「学業やお仕事で時間のない中、作り込んだ活動を作っていただいて、皆さんとてもうまくいったのかなと思います。
これをきっかけとして、これからも環境に関わる活動を続けていっていただけると嬉しいです。ぜひ、今回関わった人たちの中でも別の方と活動を作るなど、一歩踏み出して頂けたらと思います!」
とお言葉を頂きました。



認定証授与後、個人の振り返りを行いました。
以下にコメントの一部をご紹介します。

■個人の振り返り

「冬の防災をもっと深堀したくなった。現在車を買い替えるタイミングに来て、活動で学んだことを考えるとPHEVが視野に入ってきた。が、高い・・・。冬の防災と貧富の差は関係してそうですね。」

「SDGs、気候変動に大きく興味があったわけではないが、自分で企画して活動できたことがとてもいい経験になった。以前のお話の中で『自分を犠牲にするものではなくて、自分を豊かにするもの』と聞いたのが、いまほんとに体感できた。活動をしている中で子どもの好奇心のすごさをはじめて知れたので、実際にやってみる・体験してみることは大事だなとおもった。」

「活動することを目的として最初は企画など考えていたが、企画書を作る段階で『なぜこの活動を行うのか』の目的を改めて考え直してみて、その重要性がわかり、いままでの考え方が変わった。今回でいろいろな話を聞けて、気候変動・ワークショップ・行動変容など興味がたくさん湧いているので、これからこうった活動に参加していきたい。」



最後に全体で一人一言シェアを行いました。

■一人一言シェア

「これからも具体的に行動していきたい。次回もぜひ参加したいなと思っています。」

「最初は専門家の話を聞くだけのものだと思っていたが、自分で活動しないといけないとなった時に、大変なことになったな・・と思ったが、実際やってみて、自分たちで活動することは本当に大切だと分かった。また一人じゃなく、メンバーや助けてくれる方がたくさんいたので、一人ではできないことができた。」

「メインファシリテーターのゆーさんのワークショップなど参加して、ファシリテーターに興味が湧いているので、これからいろんなことにチャレンジしてみたい。」

「これからは自分事化して行動を起こせていけたらと思っています。実はすでに行動を起こそうと思っていて、『君の行動が世界を変える!SDGs RPG』という小学生向けのワークショップを企画したので、小学生のお子さんなどいらっしゃる方がいましたらぜひご参加ください!」

「SDGsについて、広く理解できてきたので、これからは深く細かく考えていきたいなと思っています。まず学んで・行動してということをくり返していくことがとても重要だと学べたし、これからは地域のため、世界のためというところに繋げていきたいなと思います。」




これにて、令和4年度の「気候変動・SDGsアクションLabo」は終了となります。
これまでの内容も各回記事にしておりますので、ぜひご覧ください。

「気候変動・SDGsアクションLabo」詳細はこちら


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